ここ数年、会社のHPに「統合報告書」見かけるようになりました。
決算短信や決算説明資料に比べるとあまりじっくり見る機会はないですが、何故最近増えてきたのでしょうか…?
統合報告書の例
こんなやつ。
三菱商事。
(出典:三菱商事HP)
三菱商事は上記クリックするとネット画面でも見えますが、多くの会社はpdfで資料を確認するケースが多いですかね(三菱商事pdf版も勿論あります)。
こちら稲畑産業。
(出典:稲畑産業HP)
実際にちらっとでもめくってももらえると、
だいたいどんなものか分かるかと思います。
統合報告書とは
もう少しこの統合報告書はどんなものかというと、
財務情報だけでなく非財務情報(ビジネスモデル、事業戦略、ガバナンス、CSR活動など)もまとめた説明資料になります。
元々海外機関投資家が投資の際に企業の社会的責任を重要視し始めたため、海外の企業で財務情報と非財務情報をあわせて発行するようになっていました。
我々も最近ちょくちょく存在を見るようになったのは、日本でも金融庁と東証が「コーポレートガバナンス・コード」を策定し、その中で非財務情報の開示を主体的に取り組むことを要請していることもあって、統合報告書を発行する企業が増加しているからです。
個人的な感覚としては
株主通信をもっと盛沢山にした感じ。
この統合報告書は決算短信や有価証券報告書と違って、現在のところ作成が義務付けられているものではなく書式も決まっているわけではないので、構成や実際に記載する内容については企業の裁量にまかされています。
文量もそうだし強調するところの違いや、
そもそも見やすさ読みやすさの違いななど、
色がでます。
その他、個人的な感想も含めですが、
・ビジネスモデルや決算短信等では記述しきれなかった企業の強み、理念、或はCSRやSDGsへの取り組みをアピールする記述も多いように思います。
定性的な情報が充実しているんやな。
そう。
思い入れのある銘柄や保有銘柄の統合報告書は一度目を通して見て下さい。
正直、メンドくさい部分もあるかもしれませんが…。
背景には、【コーポレートガバナンス・コード】。
また上に少し触れましたが、
上場企業は「コーポレートガバナンス・コード」を意識した経営やIRを行ってきています。
統合報告書を作成する企業も
このおかげで増えてきました。
また小難しいそうな名前…。
従って、我々個人投資家も「コーポレートガバナンス・コード」がどんなものかはざっくりと知っておいた方がよいと思います。
実際に企業の財務数値や株主還元方針なんかも
この「コーポレートガバナンス・コード」の影響を
受けてきています。
なので「コーポレートガバナンス・コード」。
近い内にざっくりとブログ記事にするつもり。
実はどちらかというと「コーポレートガバナンス・コード」について
書きたかったんですが、またダラダラ長くなってしまうので改めます。
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