えー一応税理士なので、年末年始に年末調整をしたり、これから確定申告作業をすることもあります。

一般的な税理士に比べるとその辺りの業務はあまり注力していないので少なめですけどね。それでも多少はあります。
毎回思うこと。
こんなに保険いらんやろ…。
保険会社の方ごめんなさいね。みんなの不安を取り除く仕事をされているのはよくわかります。決して保険会社の方をディスッているわけではないです。
それでも、言い古された感のあるフレーズですが、”保険の見直し” はやっておくべきです。
その前に必要なのは、社会保険の知識
保険というのはリスク(結果的にはお金が不足するという意味でのリスク)に対してのお金が不足する際の備えになります。ということは、下記を整理する必要があります。
- そもそも自分はお金が不足する可能性があるのか。
- どのくらい不足しそうなのか。
つまり、死亡時の遺族に生じる金銭不足、或は長生きすることで生じる金銭不足、失業による金銭不足等ですね。
その為には、まず民間の生命保険の前に自分が加入している社会保険の制度をある程度知っておく必要があります。
健康保険について
特に高額医療費制度と、自分の医療費の限度額の確認は大事です。
これは、一定以上医療費が嵩むと、それ以上の医療費の負担が免除される制度で、所得によって基準となる医療費額は異なります。
参考に全国健康保険協会のHPです。
ごちゃごちゃしてわかりづらいですが、1か月数万円までの負担となる方が多いのではないでしょうか。また入院でも高額医療費の制度を利用できます。
自分の月額限度額については、サイトでわかりづらい場合は、自分の標準報酬月額を確認して問い合わせたら教えてくれると思いまよ。自営業者の方は国民健康保険なので自治体への問い合わせですね。
年金について
国民年金については、自分がもらえる老齢年金額がどのくらいかはわかりやすいと思うのですが、厚生年金の方はお給料金額で変動しますので少々わかりづらいです。
簡単なシュミレーションサイトはあるのでその辺りを利用するのも良いですが(ただあくまで概算として)、必ずねんきん定期便は確認しましょう。
それと日本年金機構のねんきんネットなんかもあります。私はまだ使ったことないので今度登録してみようかと思います。
あと遺族年金を知ることも必須です。
雇用保険について
いわゆる失業保険ですね。
その上で大事な検討事項
以上の社会保険の基本的なところを確認をした上で、自分(達)の状況を確認することが必要です。例えば下記ですね。
- 貯金や金融資産状況
- 万が一の場合、遺族の住居はどうなるか(持ち家残るのか、実家へ住めるのか)
- 配偶者の仕事有無や資産状況

ここだけ見ても、「みんなが入っているから」という理由で、生命保険に入るのはいかにおかしいか分かるね。いくら自分の年齢や会社の給与が同じでも、上記が異なれば自分で用意できるセーフティネットに差があることは明白。
生命保険が必要なのは【結論】
もうね。正直書くと貯金や金融資産が充分にあったら、病気しようが死のうが長生きしようが、お金の心配(つまり生命保険)なんてなーんも要らんのです!
なので、上記を検討しても金銭的な不安がある場合にのみ生命保険は入るべきですね。個人的な見解ですが、こう思っています。

保険料浮いた資金は、高配当株投資や良質なインデックスファンドにコツコツ投資に廻しましょう。私も生命保険は無加入です。
結論(あくまで個人的な主観)
- 社会保険でカバーできる部分を理解する。
- 自分(の家族)状況を理解する。
- その上で不足しそうなら、初めて生命保険を検討する。
- 但し、必要な場合は限定される(収入・貯蓄額低く、かつ扶養者がいる場合)
- 保険は掛け捨て。保険会社に運用利回り寄附するのは無駄。

高額医療費とか年金受給額とか詳細に書こうかとも思いましたがそれだけで結構文量とりそう今回は断念です。おいおい個々の制度内容も詳しく紹介して行けたらなぁ、と。まああまりおもしろい分野ではないんですけどね。
それでは、よい1日を!
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