続いて本日も信用取引関係です。
私のような現物買いのみを行う投資家にとっては、少々馴染みが薄く意外と知られていないかもしれないので信用残高について少し解説しておきます。
よく、銘柄についての解説なんかに、「信用買残が多いので…」
なんて話を聞くこともあるかと思うので、今日の記事を読めば
そこが理解できると思います。
信用残高
信用取引の残高とは。
以下は、NTT(日本電信電話)の2021年5月25日時点の信用残高になります。
(出典:立花証券トレード画面より)
信用取引の残高には売残と買残の表示がありますが、これらはどちらも決済期日までに反対売買される株数になります。
反対売買というのがポイントです。
- 信用売残 決済期日に買が生じる株数の残
- 信用買残 決済期日に売が生じる株数の残
従って上記のNTTの場合は、信用買残が圧倒的に多い為、信用残の状況からは将来の売り圧力が強目ということになります。
また信用売残にも信用買残にも ”前週比” という項目があります。
NTTの場合は信用売残買残どちらも減少しています(信用買残の減少割合の方が多め)ので、信用取引自体が減ってきていると読めます。
ここがどちらかがプラスでどちらかがマイナスだと、
もう少し傾向が分かりやすいです。
例えば、信用売残が減少し信用買残が増加しているような場合は「将来の買い需要が少なくなり、売需要が多くなってきている」となります。
信用倍率
上記の通り、NTTは信用倍率は9.91倍と圧倒的に信用買残が多くなっています。
このようなケースは将来反対売買されるので、将来の売圧力が強く株価は上昇しづらい傾向になると読めます。
但し、これらはあくまでその時点での信用残高に限った需要動向なので、
その他の要因(決算発表、市況全体の動向等での現物取引需要、或は
今後の新規信用取引需要)で必ずしもこの通りに将来なるとは限りません。
一般的には、この信用倍率が1倍台や1倍を下回ると
株価が上昇しやすいと言われるようです。
高配当株投資における信用情報
一口に高配当株投資と言っても、投資家のスタンスによる部分ですね。
正直言うと私はこの信用情報気にしていません。
概ね配当利回りや会社の決算情報と自分の資金余裕を見て買いたい時に買っています。
その前提として、購入しようと思えた高配当株についてはそんなに含み損を気にしていない点があります(寧ろ買い増し検討します)。
墓まで持っていくつもりで投資していますので(笑)。
個々のスタンスによるので高配当の株に投資する場合でも、投資タイミングや少しでも安い価格で購入したい方は信用情報を確認してみてもよいかと思います。
或は短期や中期で取引している方は確認した方が良いポイントではないでしょうか。
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