おはようございます☆
もりっこ。です。
投資をする上で必要な基本的な用語や概念の説明です。
今回はPERについて。
まずは配当利回りじゃないのかと言われそうやな…。
私も書いてからその思いました…(苦笑)
PER(株価収益率)とは
概要
PERとは株価と会社の利益の関係を表しており、株価の割安度を測る最もポピュラーな指標です。
算定式は以下の通りです。
もしくは、「株式時価総額(株価×発行済株式数)÷当期純利益」でも算出できます。
1株当たりで算出するのか全体で算出するかだけの差ですが、
恐らく1株あたりで考えた方が株価をそのまま使用できるので
わかりやすいのではないでしょうか。
例えばPERが10倍と計算できると、株価は利益の10倍まで買われているという見方になります。
投資した資金の回収に10年かかるといえます。
つまり、PER自体の数値は低い方が割安ということになります。
・株価が下がる、或は利益が増加する → PERは低くなり割安の方向へ
尚、PERはどの株式情報サイト(例えばヤフーファイナンス)でも数値として用意されているので自分で計算しないといけないケースはほとんどありません。
また、算式で使用される利益は実績ではなく予想利益が使用されます。
ちなみに、PERの欄が「―」になっている会社は
業績予想非開示な会社です。
開示された予想利益(つまり将来)を
見越して株価は形成されます。
活用法
その株価が割安かどうかを見る指標で一般的によく利用されています。
多くの投資家が気にしている指標と
まずは言えると思います。
但し理解しておく点があります。
相対的な指標である
その銘柄での過去との比較や同じ業種間での比較といった相対的な見方をする指標になります。
〇倍以下なら割安、〇倍以上なら割高という絶対的な見方はしないということです。
ちなみにPERは数倍程度で推移するような業種・会社(例えば商社株)もあれば、ITやハイテク株では100倍程度の数値となっている会社もあります。
これはPERの低い会社の方が割安で投資に適していると単純に考えがちですが、一方でPERの高い会社の方が投資家の中ではより成長性が高く見られている(将来の株価上昇が見込まれている)ということといえます。
今はPERが100倍であったとしても翌年利益が倍になれば
その瞬間PERは50倍になります。
より高い成長期待がある会社・業種のPERは高くなりがちなのです。
他の指標と合わせてみる
PERのみで割安度を判定するのではなく、その他のPBR或は理論株価(ファイナンス理論を使用した株価。
実際に自分で計算するのはかなり労力がかかりますが、一部証券会社やサイトでは確認することが可能)といった他の指標と合わせて検討することが必要です。
理論株価については私も仕事で、M&Aや資本取引の
絡みでDCFや類似株価を駆使したvaluation業務を
かなり行っていたので、自分の投資先にいろいろその方法を
利用して検討していた時期があったのですが、
かなり労力がかかるので今はやってません。。。
当期純利益を使用している
算出に使う利益は最終利益(損益計算書の最下部の当期純利益)を使用して算出します。
何が言いたいかというと、臨時突発的な損益も反映され得る利益を使用しているということになります。
その会社の本来の力や事業自体の要因ではなく、例えば災害等の影響がPERに影響している場合もあります。
高配当株投資におけるPER
高値掴みは避けたいので。
高配当株投資では、配当利回りがある程度必要になります。
その観点から株価ができるだけ安い時に株数を増やしたいので、高値掴みを避けるためにも必ず見ておく指標になります。
これは割安株投資も同じことです。
私の場合はもともと割安株投資から
高配当株投資に移行してきたこともあり、
高配当(且つ割安株)投資になっているので、
昔から気にしている数値になっています。
絶対数値での見方はしない指標ですが、
私個人は目安としてどんなに魅力的な会社でも
PER15倍程度を超える株には投資しないという自己ルールを設けています。
PERが低い理由も考えてみる。
PERが低い株や業種についてその理由を考えてみましょう。
算式からは株価が低いか利益が低いかということですが、特に株価が低い理由を考えてみます。
成長性が低いと一般的に思われている株・業種である
安定的であれば低成長でも高配当株投資には問題ないです。
但し利益がどんどん減少していると少し投資を考える必要がありそうです。
流動性が低い
取引のない日があったりするような株のPERは低く放置されがちです。
利回りがよくても流動性リスクは気になるかもしれません。
フォーカスされていない
あまり注目されていない株でもPERは低くなりがちです。
ビジネスや成長性は良いと思われるのに、
そんな銘柄が放置されていていればヨダレが出てきます(笑)
まとめ
– 単独では使用しない方がよいが、割安度を見るには最優先の指標。
– 高配当株投資にも必須の指標。
– PERが低いならその理由を考えてみるとよりその銘柄が理解できる(かも)。
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