おはようございます☆
もりっこ。(@moricco_net)です。
おすすめ書籍の紹介です。
私が実際に読んだ本からの紹介になりますが、今回は自分の銘柄選定にも影響しているという1冊です。
パット・ドーシー氏の”千年投資の公理”
”千年投資の公理”について
著者等
著者: パット・ドーシー
出版社:パンローリング株
初版発行:2009年1月3日
まずまず有名な書籍ではないかと思います。
著者は、モーニングスター社の株式リサーチ部門責任者として従事していたようで、モーニングスターの銘柄レーティングの基礎となっている「経済的な堀」概念の開発者の1人とのこと。
元々この「経済的な堀」はウォーレン・バフェットが言い始めた言葉ですが、この概念を分析しモーニングスターのレーティングに利用してきたようです。
ちなみに背表紙に「永遠不滅のバフェト流」
という文言がありますね。
バフェット本かと思って勘違いして
購入したのかもしれない(笑)
ちょっとだけ内容紹介。
個人的には特に「経済的な堀」に関する記述が
示唆に富んでいて読みごたえがありました。
数回読み返したと思います。
少し紹介すると、、、
「経済的な堀」のお話。
「経済的は堀」概念としては以下のようなものが挙げられています。
②乗換コスト
③ネットワーク効果
④コストの優位性
⑤規模優位性
各々の詳細は読んでみてのお楽しみ。
誤解されている堀のお話。
一方で以下のようなものは一見素晴らしい堀のように見えて、実はそうではないとのこと。
①素晴らしい製品
②大きなマーケットシェア
③ムダのない業務執行
④優れた経営陣
へーそーなんだー。
ちょっとびっくりや。
浸食される堀のお話。
「経済的な堀」があっても永続はしない…。
私自身の銘柄選定にも影響を与えた1冊と思います。
小売や飲食業の銘柄にあまり興味を示さない理由も
少しわかる気がするね。
”千年投資の公理” 実際の投資に生かすなら
保有している或は興味ある銘柄に「経済的な堀」はあるのか?
既に投資して保有している、或はこれから投資しようとして興味のある銘柄に、果たして「経済的な堀」はあるのか、無いのか…?
このような考察を行ってみるとその銘柄に対する評価が変わるかもしれません。
ある程度その銘柄のビジネスについて考えてみる必要があるね。
「経済的な堀」の要素から銘柄を探してみる。
上に記載した5つの概念。
②乗換コスト
③ネットワーク効果
④コストの優位性
⑤規模優位性
この書籍にも著者が上記概念を考察する際、個別銘柄が事例として掲載されていますが当然のごとく米国株銘柄です。
例えば私は個別銘柄は日本株onlyなのですが、上記の「経済的な堀」概念の説明を読みながら、日本の個別銘柄を探していくという流れもよいかもしれません。
個別銘柄のファンダメンタルを確認して投資する方には、お勧めできる書籍かなぁと思っています。
バフェットも考えている「経済的な堀」。
個別銘柄の投資の際には、表面的な指標だけでなく
この辺りも検討できると良いですね。
今回は、そんな ”千年投資の公理” の紹介でした!
多少厚めかつ翻訳された書籍であることと、
後半の「経済的な堀」の評価事例の部分、
少し読みにくいかもしれません。
そんな場合でも「経済的な堀」概念の説明部分だけでも
読む価値はあると思います。
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