おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 ライト工業
2024年3月27日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」というIRを出していますので確認します。
昨今の株式相場上昇を受け、このライト工業とか宮地エンジニアリングとかそんな地味目な銘柄をボチボチ摘まんでいたので、個人的にはタイムリーです。
2024年3月27日現在の株価は2,005円、
配当利回りは3.19%。
ライト工業 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について
これですね。
→ 「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」
内容としては、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について現状を評価・分析し、企業価値向上に向けた今後の方針・具体策について決議された内容がまとめられています。
その中で、高配当株投資の観点からぱっと目を引いたのが
以下となります。
・累進配当を目標とする。
・自己株式の取得については積極的・機動的にこれを実施する。
累進配当だってさ!!
わーい!
というわけで個人的に着目している部分を見ていきましょう!
資本政策(特に株主還元部分)
累進配当とか。
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
上でも一度書いたけど、やはり以下が目を引きますね。
・中期経営計画目標値である配当性向35%以上を前倒しで達成。
・累進配当を目標とする。
・自己株式の取得については積極的・機動的にこれを実施する。
施策1~4のうちの2の部分やな。
ちなみに現在の中期経営計画での還元方針は以下でした。
(出典:中期経営計画2022~2024年度)
今回のIRで配当性向35%を前倒しとあります。
そうすると2024年3月期(2023年度)に配当性向35%
前倒しということでしょうか。
3Q時点の通期予想通りに着地した場合予想EPSが約193円なので
67円程度に増配(予想配当64円)される可能性が出てきましたね。
勿論、通期予想より減益で着地する可能性もあるけどな。
またなんと言っても「累進配当」明記。
目標と記載されていますし業績大幅悪化時は
必ずそうなるとは限りませんが、
明記されましたのでここは素直に喜びましょう!
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
自己株式も。
自己株式についても上記スライドからより積極的に行う方向のようですが、早速同時に以下のIRが出ています。
(出典:自己株式取得に係る事項の一部変更に関するお知らせ )
所得株数上限、総額上限も3倍以上に引き上げ!
取得期間も12月まで延長。
かなりの上限増加です。
(あくまで上限なので実施されない可能性もありますが)
尚ライト工業は期末一括配当なので、中間配当の実施なんかもしてくれると更に嬉しいんですけどね~。
それはまだかなー?
その他の施策
施策1では事業戦略、投資戦略が掲げられています(前項スライド参照)が、施策3以降はこんな感じです。
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
ROEの向上や資本コスト低減が強調されています。
投資有価証券も削減する方向やなー。
現状分析(おまけ)
今後の方針だけ確認するので良いのですが、今回のIRでは現状分析のスライドも上手くまとまっていて良いスライドだったと思います。
ライト工業に限らず、こういう見方・考え方を
トレースするのは勉強になりそうね。
〇ROE目線から。
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
ここ数年ROEは10%超で優秀です。
大きな要因は利益率の上昇。
一方で総資産回転率や財務レバレッジには課題あるとの認識。
資本構成の見直しが必要ですって。
一般的には仰る通りという感じですが、自分がやってる高配当株投資では少々ROE低くても現預金とか溜め込んでもらって構わないし自己資本比率高すぎるのもwelcomeなので、無理に借入等増やさなくても良いんだけどな~。
約70%程度の自己資本比率の会社ですが、
今後少し低下する可能性がありますね。
〇PER目線から。
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
EPSは順調に伸びているにも関わらず、
株価への反応は薄いという認識ですね。
結果PERが割安なまま…。
会社としては成長戦略が見えづらいのではないかとう認識のようです。
個人的には割安なままで構いませんが…(笑)
〇PBR目線から&今後の方針。
(出典:中期経営戦略における配当政策の変更に関するお知らせ)
PBRは一応1倍あるぜ。
翻訳(笑)します。
稼いでいるしROEもまあまあ高いのに注目されていない~!!
ということでしょうかね。
よって、以下の方向。
・BS見直して回転率上げます。
・資本構成の最適化を目指します。
・今より積極的にIRを実施して注目してもらぜー。
アプローチの全体図としてはこんな感じ↓
(出典:中期経営戦略における配当政策の変更に関するお知らせ)
事業柄各数値驚くような上昇ではありませんが
上記が一応目指すトコロです。
個人的な高配当株投資からの懸念があるとしたら、借入増加可能性、自己資本比率の減少或は蓄積現預金の減少可能性辺りでしょうか。
それでもそれほど劇的な変化でない気がします。
個人的には良い銘柄と思いますがあまり注目されていないという感じは確かにします。
単純に配当政策のトコロで言うと、今回の累進配当明記は大きいけど、
中間配当も実施するとより注目される気がしますね。
正直もう一声配当利回り欲しいな。
発表後の株価の動きはどうかな~。
ライト工業の「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」でした。
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