おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 日本セラミック。
先日2023年12月期の決算発表があり、ブログでも取り上げましたが、同時に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」というIRを出しています。
2024年2月21日現在の株価は2,589円、
配当利回りは3.86%。
日本セラミック 「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について。
これになります。
・PBRは1倍を超過。
・一方で、ROEは目標8%を下回る。
・ROE今後の目標は9%以上に。
PBRはひとまず東証要請クリア。
ROEについては2022年12月期に一旦目標達成していたんですけどね。
(理由は次項)
また、現預金が蓄積されて自己資本比率が高いと、
そもそも上がりにくい数値ではあります。
そのROEの分解。
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
当期純利益率は優秀。
ただ2022年12月期は特別利益の収用補償金約39億円が
当期純利益利益率及びROE上昇の要因。
イレギュラーな年だったといえそうや。
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
そして、総資産回転率と財務レバレッジに課題があるとの認識。
会社のコメントも、
「低ROEの要因として、総資産回転率や財務レバレッジが低水準であることが挙げられ、バランスシートの改善を進めると共に、収益力についても更なる向上に向けて取り組む必要がある」
とのこと。
以下のように日本セラミックは、
なんせ財務安全性が高い…。
〇借入、社債なし。
〇同、自己資本比率:87.1%(2022年12月期は82.7%)
というか、そもそも財務レバレッジなんて使用してないし…。
多分使用するつもりもなかったかと(笑)
現在の営業利利益率は約20%弱。
感覚論で恐縮ですが、営業利益率25%位稼げると、
この財務内容でもROEは9%を超えれそう…かな。
ROEや株価改善に向けた取り組み。
改善方針です。
(出典:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
以下の4本柱ですね。
①収益力の向上
②資産効率の改善
③株主還元の強化
④IR活動の充実
①は当然、利益率の上昇を通じてROE改善(分子に影響)しますし、株価も上がる方向に作用する可能性が高いです。
重要!
具体的には中経の達成や事業ポートフォリオの見直し
(資本効率の高い事業への経営資源の配分)などが
掲げられています。
②の資産効率の改善も重要。
在庫の圧縮、ROIC等効率性指標の意識、
成長事業への積極的投資だって。
在庫の圧縮は元々進めていた点(コロナ禍後の調達困難時に積上)ですし、総資産の圧縮という観点からも取り組みやすいでしょう。
成長事業への積極投資ということで、
溜まってる現預金も有効活用するのかな⁉
③の株主還元は高配当株投資家としては大注目です!!
配当方針の見直し「配当性向30%→50%へ」が目を引きますが、実はコレ既に実施済みでこれから配当水準が大きく上がることはありません…。
あら…(笑)
まぁ維持するよという風に前向きに捉えましょう!
それと自社株買いを機動的に実施ということなので、
どちらかというとこっちに期待しようかな~。
いずれにしろ、”株主還元考えてます!”という表明・施策は④にも関連しますが市場へのアナウンスとしては大事かと。
そして、上でも書いた現預金の蓄積と自己資本比率の高さ。
これ以上は溜め込まず少しづつ還元(や①②の事業投資)に使うってことなら、
ROEの向上に一役買いそうです(総資産、純資産の圧縮という側面でも)。
当然株主還元施策は株価にも好影響ね。
あと④、個人的には「まぁそうね」って感じで。
高配当株投資(あくまで自分の場合)としては。。。
高配当株投資をやってる自分としてはどう捉えるかというと、何度もブログで書いてますが、、、
〇財務安全性は高い方が良いので、現預金無駄に貯めてOK。
身も蓋もない…⁉
財務安全性高すぎるとROE数値にはキツイ。
この2つはバーターになるからね。
但し、、、以下です。
〇営業利益率は高いのがお好き♪
ざっくり言うと個人的には、
事業投資にお金使って成長模索はいいね、
でも稼いだお金は結構貯めててもいいし、
無理に借入してレバかけなくてもいいし、
今位の配当水準維持して時々自己株よろって感じー(笑)
とりあえずPBRは1倍超えてるし、
総資産については在庫削減辺りをまずは注力で…。
”財務安全性はあまり低下させず利益率の上昇(+在庫圧縮)でROE目標達成”というのが一番嬉しいパターンです(笑)
日本セラミックのIRでした。
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