おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 三菱UFJFG。
皆さんご存じの通り2024年3月期2Q決算発表良かったですね。
今回の決算に関するIR資料から個人的に興味を惹いた点を何点か。
2023年11月17日現在の株価は1,264円、
配当利回りは3.24%。
三菱UFJFG 2024年3月期2Q
ざっくりサマリ。
(出典:プレゼンテーション資料)
〇最終利益:9,272億円(前年同期比+6,961億円)、通期業績予想進捗率:71%。
〇中期計画の進捗好調(というか超過)。
〇配当予想は据置だけど、自己株式取得4,000億円。
いい決算やな~。
2Q業績から
2Q業績。
(出典:プレゼンテーション資料)
上記のとおり業務純益過去最高で、最終利益も9,272億円と前年同期比+6,961億円でした。
ここで認識しておきたい点は2つ。
①前期は米国子会社売却に伴うMUB関連評価損が多額。
この評価損の反動もあって、最終利益は前年同期比+6,961億円の9,272億円(前期は2,310億円)。
この特別事象を除くと前年同期比+2,480億円の増加であり、
この数値が前期の特殊事業除いた増加額ということになります。
なるほど。前期の2,310億円から単純に4倍というよりも、
実力ベースで最終利益は約2倍ということか。
それでも相当凄いけどね。
(ケチつけるわけではなく内容確認です~)
この前期のMUB関連については、前期から折に触れてブログにも記載しています。
例えば以下の回の真ん中以降に経緯等あります。
②モルガンスタンレーの取込月数の増加。
増益に対してモルガンスタンレーの寄与も大きいです。
このスライドにも、、、
(出典:プレゼンテーション資料)
相当貢献してるやん!
連結子会社ではなく持分投資会社。
業績をグロスで連結合算(その後少数株主持分控除)ではなく、
”最終損益×持株割合”のみ合算することになります。
このモルガンスタンレーは三菱UFJFGの業績に大きく貢献しているのは事実なんですが、当期決算においては1点確認しておきたい点があります。
プレゼンテーション資料の注書きにありますが、
23年度よりMSの持分法を適用する決算期を従来の1月-12月から4月-3月へ変更。
当該変更に伴い、23年度中間期はMSの23年1Q(2023年1月-3月)決算に基づく取込損益額827億円(為替等の影響で変動する可能性あり)を含む9ヵ月間の損益を取込。23年度決算では15ヵ月間の損益を取込予定
引用元:プレゼンテーション資料
決算短信の方だと以下の記載です。
(出典:2024年3月期第2四半期決算短信)
つまり、当2Qには通常6か月分の損益が持分法投資損益で加算される所、
3か月分多く9か月分加算されているということね。
(1Qでも6か月分取込でした)
そして上記にあるように、2024年3月期については、
15か月分の利益が加算されるということになる。
勿論、毎Q利益ポジションとは限らないので
単純に利益が多めに加算されるとは限らないけどね。
影響額は827億円だそうです。
ってことは、
「2Q最終利益:9,272億円 - 3か月分影響:827億円 ⇒ 8,445億円」が
モルガンスタンレー6か月分取り込んだ場合の最終利益かな。
ちなみに、
↓
モルガンスタンレー、3か月分影響除くとざっくりですが、
↓
当2Qの増益額:6,134億円(前期MUB評価損考慮後:1,653億円)。
それでもスゴイ増益幅です。
ちなみに来期から通常の12か月分の取込になります。
2025年3月期の業績予想はまだ未開示ですが、このモルガンスタンレーの「今期のみ15か月取込の反動」で減益予想なんてこともありえなくはないですね。
モルガンスタンレー以外で827億以上稼いでくれい(笑)
いずれにしろモルガンスタンレーの業績が
三菱UFJFGの業績に与える影響大きい点、
覚えておきたいね。
株主還元と資本政策
株主還元の状況。
(出典:プレゼンテーション資料)
当2Qでは増配がなかったので1部残念とする意見もありそうですが、既に前期と比べると大幅に増配してくれています。
それでも更なる増配期待しちゃうぜ☆
あまり欲をかかずに(笑)
一方で4,000億円の自己株式取得を発表してくれました。
ありがたいね~。
資本政策の目線。
(出典:プレゼンテーション資料)
2Q時点のCET比率は10.5%。
従って、CET1比率が現水準或は9.5%以上の場合は
累進配当が維持されると考えられます。
目先急激な比率低下は考えにくいですが、この辺りも頭の片隅に…。
CET1比率9.5%を下回ったら累進配当は
取りやめになるかもっちゅうことか。
まとめ
(笑)
なんかいろいろ差引等もしましたが、
ケチ付けてるわけではなく
ちょっと考察って感じて受け取ってもらえると。
三菱UFJFG2024年3月期2Q決算から興味を惹いた部分でした。
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