おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 全国保証。
1Qの決算発表もあったんですが、少し前にコーポレートベンチャーキャピタルファンドの設立と出資に関するIRが出ていましたので、今回はソチラについて。
ちなみに2023年8月8日現在の株価は5,035円、
配当利回りは3.38%。
コーポレートベンチャーキャピタルファンド(以下「CVC」)設立
設立。
(出典:決算短信補足資料)
(出典:コーポレートベンチャーキャピタルファンドの設立について)
名称は、
全国保証イノベーション投資事業有限責任組合。
CVCからの出資も同時に発表。
HPも用意されています。
全国保証イノベーション投資事業有限責任組合
尚、全国保証は「有限責任組合員」での参画となります。
有限責任組合員ですので、仮にCVCを通じた出資先の
経営が思わしくなく出資金の評価損等の損失が
生じたとしても、出資額が限度となります。
気になるのは関連IR確認する限り、ファンド規模50億円のうち全国保証の出資額がいくらかがわからなかったこと。
一応ファンド設立と出資が7/31のようなので、
2Q資料には開示されると嬉しい。
というか今回開示してよって感じ…。
いずれにしろ50億円という金額は、現在の全国保証の現預金1,226億円からすると余裕資金と考えて良いと思います。
後述するように今後投資先の評価損失等の計上が行われる可能性はありますが、
仮にそうなったとしてもそんなに財務内容を毀損することはないと思います。
背景。
(出典:決算短信補足資料)
スライド左側の大項目については前期の決算資料にも
取り組みとして挙げられていた事項になります。
ローン保証以外の事業・収益源の創出したいんやろなー。
iYell社への出資
iYell社への出資。
CVCファンド設立と同時に出資先も1件決まっています。
(出典:コーポレートベンチャーキャピタルファンドを通じた出資のお知らせ)
事業と関連する会社へ投資するファンドなので、
関連する会社へ投資してますね。
但し、この会社の経営状態や収益性、決算状況等は
まるで不明ですが…。
恐らく今は儲かってないだろうけど、
今後儲かりそうだといいな。
出資額。
CVCからの出資額も全国保証側のIRでは不明…。
一方で、iYell社側のHPでは以下のように記載があります。
(出典:iYell社HP)
CVCからの出資額が4.5億円ということなので、
CVCの資金総額50億円の約1/10程度の投資ですね。
CVCへの組合員としての全国保証の出資割合が不明なので、この4.5億円のうちいくらがCVCを通じた全国保証持分かは不明です。
全国保証決算への影響
CVC設立時。
CVC設立時には全国保証出資額が恐らく投資有価証券といった投資の部に資産計上されます。
2Q決算時のBSに出てくることを期待。
CVC⇒iYell社等投資先への出資時。
全国保証の財務諸表には何も影響なし。
CVCの決算(四半期)時。
出資先の株価評価を通じた評価損益がCVCに計上・反映されます。
反映後のCVCの損益のうち全国保証のCVC出資割合分が全国保証の決算書に反映されます。
CVC自体の決算期は不明ですが恐らく四半期で決算するかと。
この辺りも2Q以降で確認できればいいですね。
先の話ですがCVCの投資先株式売時の売却損益なんかも
CVC決算通じて全国保証に取り込まれます
(CVCへの出資割合に応じて)。
その他雑感
まだまだ国内住宅ローン保証のシェアを増やす余地はありそうですが、その先の展開も検討しての施策かと思います。
住宅ローンに関するプラットフォーム事業など
今後成長していってくれると嬉しいですね。
一方で懸念点としては、このような投資は全てが上手くいくことはありません。
また最終的に投資先が大きく成長したとしてもその過程では損失を発生し続けることも充分考えられます。
従って今後全国保証の決算時に本業は変わらず順調でも
投資損失の発生する可能性はあることは頭の片隅に…。
それでも上述したように、有限責任組合員ということと
CVCの運用額から考えて全国保証の財務内容を
大きく毀損することはないと思います。
全国保証本体と並行してファンドの状況も時々気にしておきたいですね。
全国保証のCVC投資についてでした。
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