おはようございます☆
もりっこ。です。
総合商社の3Q決算。
高配当株投資を行っている方はどれかは保有されているのではないでしょうか。
自分の備忘も兼ねて超ざっくりレビュー。
とりあえず数字並べ(笑)。
総合商社3Q 超ざっくり並べてみた
何故か5大商社とともに双日が載ってるけど、
保有株なんでお許しを。
ホントにざっくりした簡単な備忘です。
・総じて好業績。
・三菱商事、三井物産、丸紅は通期業績予想上方修正+増配。
・いずれも通年予想に対する3Q進捗率は高い。
大方の予想通り2Qに続き3Qも順調や。
各社別メモ
三菱商事。
特記事項抜粋。
・前年同期比増収増益、3Qの時点で通年過去最高益を上回る。
・金属資源、天然ガス、複合都市開発、自動車・モビリティ、総合素材引き続き好調。
・通期業績予想上方修正(最終利益1兆1,500億円)。
・増配(1買株155円→180円へ)。
・自己株式取得上限1,000億円。
・累進配当なので、現中経期間である2024年度まで年間配当180円下限となる。
3Q時点で修正後の通期業績見込の
約81%の進捗状況。
ロシア・ウクライナ情勢に関して。
・サハリンⅬNG事業については新会社SELLCの持分を取得、その他の投資(FVTOCIの金融資産)としての処理。
(PLを通さず、その他の包括損益の減少処理として787億円)
FVTOCIについては以前ブログでも書きましたが、
サハリン事業の持分については純損益に振替られない
項目とされています。
評価替えで評価額が低下してもその他の包括利益とBS資本の部増減で
処理されます。
従って、例えば減損損失等で損益計算書に出てくることはありません
(当期純利益に影響しない)。
1Qの際の内容ですが、この辺りの会計処理に関しては下記記事の後半参照ください。
三井物産。
特記事項抜粋。
・前年同期比増収増益、3Qとして過去最高益。
・エネルギー事業、機械・インフラ事業化学品大幅増益。金属資源事業は減益だが利益はかなり高水準。
・通期業績予想上方修正(最終利益10,800億円)。
・増配(1買株130円→135円へ)。
・自己株式取得最大1,400億円から2,400億円へ拡大(+期間延長)。
ロシア・ウクライナ情勢に関して。
・サハリンⅬNG事業については新会社SELLCの持分を取得、FVTOCIの金融資産としての処理。
(PLを通さず、その他の包括損益の減少処理として前期末より1,309億円)
・ArcticLNG2事業については、重要な損益、包括利益は生じていない。
サハリン事業の処理は三菱商事と同じだね。
伊藤忠商事。
・最終利益は2期連続最高益。
・機械、エネルギー・化学品、住生活を中心とした非資源分野が好調で基礎収益も過去最高。
・3Qでは通期業績修正、増配共になし。
・2023年度までに配当性向30%をコミット(2022年度達成予定)
・自己株式250億円の追加取得を決定(年間合計600億円へ)
住友商事。
・前年同期比増収増益、3Qとして過去最高益。
・資源ビジネスで純利益+600億円、非資源ビジネスで純利益+560億円。
・金属事業、輸送機・建機事業、生活・不動産事業、資源・化学品事業で増益。
・インフラ、メディア・デジタル事業は減益。
・3Qでは通期業績修正、増配共になし。
・自己株取得500億円。
2Qではなかった自己株式取得実施。
丸紅。
・3Qとして過去最高益。
・通期業績予想上方修正(最終利益5,300億円)。
・増配(1買株75円→78円へ)。
・自己株式取得最大300億円(機動的に実施らしい)。
・2024年度までの中経期間において累進配当導入!
累進配当銘柄の仲間入り!
これは嬉しい~。
双日。
・前年同期比増収増益。3Q過去最高益。
・商品価格・石炭市況の上昇、非資源事業の安定的な伸長。
・3Qでは通期業績修正、増配共になし。
・2023年度の配当下限130円、また2023年度自己株取得の実施(2Q発表時と同じ)。
自己株取得の実施は来期中。
最終利益の3Q進捗率は約99%ですが資産評価見直しコストを織り込み
通期見通しは据え置きとのことです。
この資産評価見直しコストは質疑応答によれば以下のような話。
(出典:質疑応答内容)
200億円の費用発生見込。
まとめ
・世界情勢などを鑑みて保守的な通期予想が多い(どの銘柄も最終利益の3Q進捗率は75%を超える)。
・三菱商事、三井物産、丸紅は通期業績上方修正と増配。
・丸紅の累進配当政策導入がサプライズかな。
丸紅の累進配当は嬉しいね。
3Qの対通年進捗率はどの銘柄も高目なので、
本決算も期待してしまいます。
地政学リスクや金利情勢等はあるけど、
楽しみや。
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