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高配当株投資でもそうでなくても。残像拳か空蝉か(笑)【利益だけでなくキャッシュ・フローの重要性】

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私は高配当株投資を行う上で、その銘柄会社が行っている本業の利益(率)を結構気にしています。
営業利益(率)(一部金融業だと経常利益率)です。

ただ、利益には忘れてはいけない点もあると思っています。
そんな話。

かえでさん。
かえでさん。

今日は眠くなる話です!

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段階利益の中では営業利益(率)を重視しています

高配当株投資を行う上でどの利益(率)を最重視するかという話になると、大きく2つの考え方がある気がしています。

①最終利益(もしくはEPS)
配当の直接的な源泉は最終利益(EPS)なので当然といえば当然。
銘柄選定時にもEPSの伸びなどを重視。
②営業利益(率)(金融業の場合は経常利益(率)以下同じで略)
どちらかというと事業自体の優位性、安定性に着目。
もりっこ。
もりっこ。

実も蓋もない言い方をすると
どちらも大事で終わりです(笑)

それだとネタにならないので、私自身がよりどちらを重要視しているかという話をしたいと思います。
それは、、、

②営業利益(率)。

かえでさん。
かえでさん。

まぁ折に触れて何回も書いてますからね。

理由としては、

・最終利益には臨時的な特別損益が反映されている為、ある意味不可抗力の要素がある災害損失や、一時的な投資有価証券や固定資産の売却損益も含まれる。
・株式市場の動向によって生じる投資有価証券評価損も特別損失。
・評価損や減損損失などはキャッシュの流出を伴わない(だからいくら計上して良いわけではないが…)。
上記も会社の活動の結果であって企業経営上軽視して良いわけではないものの、本業事業自体がしっかりしていれば、文字通り一時的な損失となる可能性が高く長期的にはあまり問題ないと考えている。

また積極的にプロジェクトを展開している銘柄の場合、プロジェクト全て上手くいくとも限らず失敗するプロジェクトも時々出てくるのはしょうがない気もします。

かえでさん。
かえでさん。

総合商社とか顕著。
あまりに連続するようだとダメですけどね。

会社の事業の本質部分が毀損していないのであれば、最終利益のダウンで株価が下がった際には追加投資の好機とも考えています。

荒波さん
荒波さん

だいたい最終利益のダウンは
センセーショナルに報道される。

まぁこの辺は個人の投資スタンスの好みみたいな話で、どっちが正解かの話ではありません。

もりっこ。
もりっこ。

あくまで僕は、の話。
強いて言うと、銘柄の選定にある程度時間かけて
長期で保有する前提なので、本業事業の継続性や
優位性にどうしても目線が行きがちなのかなと
思います。

かえでさん。
かえでさん。

高配当株投資でもキャピタルゲインも機動的に狙われる投資スタンスの方は、
①をより重視される方が多いのかもしれません。
それに銘柄選定に時間かけて長期で保有とか言いながら失敗したかなーと思う
銘柄1つ2つあるのは内緒にしておいてあげる(笑)。

もりっこ。
もりっこ。

おーい…。

利益を絶対視しない

そして、営業利益にしろ経常利益にしろ最終利益にしろ重要な点がもう1つ。

利益には実体がありません。

荒波さん
荒波さん

残像拳!?
空蝉の術か!?

段階利益というのは全て差額概念です。
利益〇〇円が手元に何かの形で残っているわけではありません。

通常この手の会計的な話で「何か」というとお金を想像すると思うのですが、例えば、

営業利益や最終利益100円 ≠ 手元にお金が100円残っている(た)。

お小遣い帳であれば差額は貯金箱や財布にお金で実物が残っているのですが、会社の決算書や会計の世界ではそうではありません。
理由は深入りするとアレなので軽く書くと、

・発生主義や期間対応という基礎ルールがあり、売上代金を貰ってなくても商品・サービスを提供し終わったら売上を計上する。購入代金支払ってなくても商品・サービスを利用したら仕入や費用を計上する。
・前払や前受という概念があり、お金の収受は数年分(数か月分)しても、一気に売上や費用計上しない。
・費用収益対応という基礎ルールがあり、仕入れて代金支払った商品でも売れてなければ費用計上しない(在庫計上する)。
・会計の費用にはお金の支払に関係ない項目がたくさんある(評価損や減損、減価償却費、引当金繰入等)。

結局利益額に相当する物体(具体的にはお金)が、会社の金庫や通帳にあるわけではありません。

従って重要になると思うのが、キャッシュ・フロー(計算書)。
特に営業キャッシュ・フロー。

もりっこ。
もりっこ。

私も投資する際には、営業利益(率)自体のみで判断するのではなく、
キャッシュ・フロー(特に営業CF)をあわせて見るようにしています。

営業CFは本業で稼いだCFであって、その金額と同額のキャッシュを生み出しています。
お金が実存している(た)のです。

いくら販売が好調で売上や利益が計上されても債権回収が滞れば会社が傾きます。
また、営業CFがマイナスでなくても常に不安定な会社や利益水準から見て営業CFが大幅に悪化している場合はその理由を注視するようにしています。

かえでさん。
かえでさん。

基本営業CFマイナスは許さんーっ。

営業CF注目しましょう!

尚、損益計算書の営業利益と営業CFは厳密にはリンクしていません。
例えば損益計算書上では営業利益には反映されず最終利益の直前で反映される法人税等もCF計算書では営業CFで反映されます。ただ営業利益も営業CFも各々の書式概念上本業事業にフォーカスした項目と言えます。
尚、金融業(貸付、リース)はCF計算書の構造上、事業が良好であればるほど営業CFは赤字になります。金融業については営業CF自体では判断できません(この辺りはまた別の機会に)。

今日はそんなお話でした。

もりっこ。
もりっこ。

眠い話にお付き合い頂きありがとうございました(笑)

それでは、よい1日を!
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コメント

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