先日5857アサヒホールディンングスを紹介しましたが、扱っている貴金属のことをもう少し調べてみました。
最後謎で終わってしまいましたが…。
リサイクルしている主な貴金属。
(出典:2020年3月期 決算説明資料 より)
(出典:2021年3⽉期 第2四半期 決算説明資料 より)
上記にあるように、金、銀、パラジウム、プラチナがリサイクル金属の主力になります。
また2021年3月期第2四半期では金及びパラジウムの市場価格の上昇により、貴⾦属リサイクル事業は増収増益。
尚、パラジウムという金属はあまり馴染みがないかもしれませんが、
電子基板、電子部品、金歯等のデンタル関係、宝飾品、
自動車触媒(排気ガス中の有害物を無害化するための触媒)等
幅広く活用されている貴金属になります。
2030年度までのリサイクル量目標。
実は謎が残る部分ですが、コーポレートレポートには以下のような記載があります。
(出典:コーポレートレポート2020より)
2030年度までに、金、銀、パラジウム、プラチナの年間リサイクル量を410トンにまで増やすことを目指しています。
これは2016年度の約1.5倍とのこと。
従って、一見大幅な収益機会の増加に思えます。
そこで、現時点と比較して2030年の410トンがどのくらいリサイクル量が増えることになるのか確認したくて2019年度或は2020年度第2四半期のリサイクル量のデータを探したのですが、見つけることができませんでした・・・。
トホホ。
更に少々謎なのが、上記で掲げた決算説明資料の「貴金属リサイクル回収量」データとの関連です。
この「貴金属リサイクル回収量」によれば、2019年度の回収量合計は、下記の通りです。
- 金:17,262kg
- パラジウム:7,25kg
- 銀:71,890kg
- プラチナ:4,155kg
- 合計:100,560kg → 約100トン
既に2016年の年間リサイクル量が約270トン(410トン÷1.5)なので、それに比べてこの100トンは数字が少なすぎるような気がします。
故に、コーポレートレポート上のリサイクル量と決算説明資料の「貴金属リサイクル回収量」は別の概念な気がしています。
もしかしたらリサイクルとして回収して取り出した貴金属については、会社の所有物となって市場で売却するものだけでなく、例えば歯科等から依頼を受けて貴金属をリサイクルするもののその所有権は会社ではなく歯科等にあり、つまりリサイクル手数料のみを受け取るという取引もあるのでしょうか。。。
(出典:会社HP)
上記の”返却”の部分です。
唯、ここは個人的に想像しているだけで現時点では謎です…。
誰か知ってる方いたらコメント下さい。
会社がリサイクルした貴金属を所有し市場や企業に売却する場合に比べると、後者の取引は貴金属の市場価格変動の会社収益への影響は低減しそうです。
勿論、貴金属価格が上昇すれば、それだけ価値のある貴金属を取り出すのだからということでリサイクル手数料も値上げできるかもしれませんし、そもそもリサイクル手数料自体、市場価格とある程度連動するような契約内容になっているのかもしれません。
あと、リサイクルで取り出した貴金属は何度でも半永久的にリサイクルできるんでしょうか。
貴金属の種類や使用方法によって状況は変わるかどうか。
この辺りももっと知りたいですね。
鉱山経営の”掘って売却して終わり”ではななく、何度でも会社に戻ってきてくれてチャリンチャリンしてくれると良いですね。
この辺りは妄想の域を出ませんが、ちょっと興味が湧く部分です(笑)。
なんか謎で終わってしまいますが、、、。ごめんなさい!
謎が解決次第追って記載します。
それでは、おやすみなさい!
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