私が会社の収益状況を確認する際、最も着目しているのは営業利益、特に具体的には営業利益率です。
勿論、高配当株投資を行う上で、配当の原資たる最終利益(当期純利益)やEPSが重要な指標であることは理解していますが、それでも私がより重要視するのは営業利益(率)です。
営業利益(率)は会社事業の稼ぐ力。
文字通り、その会社の事業で稼ぐ力、利益を出す力がわかります。営業利益率15%以上あると垂涎です。
最終利益やそこから算出されるEPS。これらは営業利益から経常損益や特別損益を加味したものになりますが、経常損益は営む事業自体にはあまり直接的には関係ないことが多いですし(例えば自己資金でその事業を行わずに借入資金で行う場合の金融費用が反映されたり、金融資産の利息が反映されたりします)、特別損益もその事業の収益力には直接関係ない事項が計上さることがほとんどです。
一番良いのは、営業利益も最終利益も(そしてEPSも)、ピカピカで右肩がありに成長していることですが、長い企業経営の中では不採算部門の撤退による固定資産の除廃棄や減損、金融や株式市場の相場動向によって生じる保有金融資産の評価損や譲渡損益(勿論、運用も上手であることが望ましいですが)なんかが、生じることは致し方ない部分もあると思います。

ない方が良いのは重々承知してます。
あと銀行等は営業利益という概念がないので経常利益で代用ですね。
また、特に特別損失はキャッシュ・アウトが生じていない損失も多いです。その辺りは見極めたいですね。

勿論、毎期毎期とは言わないものの、継続的にやることなすこと上手くいかず減損ばかりしているような会社はそもそも論外やー!
経常損益以降の状況で最終利益やEPSが傷ついたとしても、一時的にに減配になったとしても、営業利益(率)が健全であれば、良質な事業を行っていることには変わりはないと思いますので、私はその企業に対する評価は変わりません。

寧ろその理由で株価が下がったら、投資するチャンスですね。
世の名で高配当株投資をされる方では、EPSやその推移を最重要されている方もいらっしゃるかと思います。そうされてる理由はわかります。当然、配当に直結するし、会社全体での経営結果が表れている数値になるのもわかります。
それでも、私は、上記の理由から最重要視する利益は、最重要視は営業利益(率)です。
営業利益(率)重要視でも留意する点はある。
あくまで今回は収益力の観点からの話ですが、営業利益(最終利益もそうですが)という利益は差引概念にすぎず、何か物が残っているわけではありますせん。そういう意味で、営業CFとセットで確認することが重要と思っています。世の中に黒字倒産はたくさん起こります。利益が計上できても、債権回収や在庫管理で失敗するとキャッシュが消えてしまします。
- 概念としての収益力。
- 稼いだ証のキャッシュ。
セットで。
それでは、よい1日を!
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