まったく高配当株ではないのですが、個人的に思い入れのある朝日ネットについて。この銘柄は私も保有しているので、どちらかというと現状の確認を兼ねての投稿になります。
概要
事業内容
独立系のインターネットプロバイダー「ASAHIネット」を運営していることが有名ですがLTEや光サービス等のインターネット接続サービス全般を扱っています。その他にも大学向け教育支援事業なんかも行っています。
参照:会社HPより
主要数値
2020年6月19日現在 株価:1,366円、PER:30.2倍 配当利回り:1.4%
もう私の基準だと高配当株でも割安株でもありません…。
収益状況
売上・利益推移
2012年3月期以降増収で、2012年3月期売上:69億円 → 2020年3月期売上:102億円となっています。また営業利益については、2018年3月期は8億円と10億円を下回りましたが、その他は概ね13~17億程度で比較的安定的に推移しています。
営業利益率
2020年3月期は、15.6%
2014年3月期までは20%超でしたので、多少下落していますが、まだまだ高いです。
ROE
11.9%。こちらも高いです。
CF状況
営業CF継続して黒字。
2019年3月期の期末CF:50億→2020年3月期期末CF:49億とほぼ横ばい。
財務状況
自己資本比率
87.5%。高い!
尚、2020年3月期時点で社債や借入金はありません。
現預金残高
約25億円。総資産の約22%。
但し換金可能な有価証券(流動表示)が34億円、投資有価証券が5億円あります。これらの合計だと総資産の約58%を占めます。
配当状況
直近の配当利回りは1.4%とあまり高くありません。一方で、配当性向は約44%としっかり配当している感がありますね。下記に記載しますが、株価の上昇により配当利回りが低下しています。
PER
約30倍。
しつこいですが、個人的に今から購入はないです。
その他
ドコモやKDDI同様、コロナ下でも業績が安定している通信株という位置づけになると思います。一方で、ずっと増収基調であるとはいえ、KDDIのPERが10倍ちょっとであることを鑑みると、株価は過熱気味の感もあります。ヤフーファイナンスで株価の10年チャートを見てみると、最近の株価の過熱状況がわかると思います。
総括
まとめ
収益性、財務安全性は非常に高い。一方で株価は過熱気味で今からの購入は個人的にはないです。実はこの株もういつ購入したかわからないくらい昔に買ってます。平均単価272円! 従って、個人的な配当利回りは約6.6%もあるというとっても孝行株なのです。
もともと高配当株を狙って投資していたわけではなく割安株投資だったのですが、昔に買った割安株(ただ当時配当利回り2%くらいはあったのではないかと記憶していますので、その会社の配当姿勢にもよりますが)も、その後の成長で高配当株になり得るといういい例となっています。
この観点では、高配当株投資をメインにしつつ、今は配当利回りがイマイチでもそれなりの還元姿勢と成長性があり、割安な株は拾っていってもいいのかな、と考えます。
今後の個人的着眼点
徐々に利益率は低下しているのでその動向と、国全体として通信料は今後下がっていく方向と思うので、それをカバーするだけの事業展開ができるかどうか。そして株価がどこまで上がるのか…。
株価が上がっても基本的に長期HOLDですが、先行きちょっと楽しみな銘柄ではあります。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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