今回は、2353 日本駐車場開発。
高配当株投資 銘柄分析 2353 日本駐車場開発の概要
事業内容
社名通り駐車場事業がメインです。国内のみならず、タイや中国、台湾等でも事業を拡大しつつあります。
あと、スキー場事業やテーマパーク事業も行っており、この駐車場事業、スキー場事業、テーマパーク事業がセグメントとなっています。
(出典:2020年(令和元年)7月期 アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料)
その他、教育事業や新規事業の開発も行っているようですね。
参照:会社HP
主要数値
2021年1月20日現在 株価:139円、PER:24.2倍 配当利回り:3.4%
(出典:バフェット・コード)
株価の状況(クリックするとヤフー・ファイナンスへ跳びます)
収益状況
売上・利益推移
売上高は、コロナの影響で2020年7月期を除き、直近10年ほど右肩上がり。直近2020年7月期で22,979百万円。
(出典:IRBANK)
営業利益も概ね右肩が上がりですね。
営業利益率
11.6%(2020年7月期)
例年(概ね15%程度)より少し下がりましたが充分な水準です。
ROE
15.0%(2020年7月期)。一見数値は高いですが、後述する通り自己資本比率はそんなに高くありません。
ちなみにROAは4.1%。
CF状況
(出典:バフエット・コード)
営業CFは過去10年間黒字です。スキー場やテーマパークを買収してきたので、投資CFが大きく△になる期がありますね。
財務状況
自己資本比率
27.2%(2020年7月期)。
ちと、低め。
現預金残高(2020年10月末日現在)
14,719百万円。総資産の約49.9%になります。
投資有価証券が801百万円あり現預金とこれらで、総資産の約52.6%を占めます。
そして有利子負債残高は、11,603百万円。
有利子負債については、以下のような説明をしています。コロナ禍なので、手元現金を厚くしたということのようです。通常ですと自己資本比率は約40%をkeepしているようです。
出典:2020年(令和元年)7月期 アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料)
配当状況
直近の配当利回り:3.4%です。2021年5月期は年間4.75円の配当予想となっています。2020年7月期から0.25円の増配です。
(出典:IRBANK)
配当性向は高めですが、特に2020年7月期は約120%とタコ足配当です。。
株主還元には比較的積極的な会社みたい。
PER
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しません。そう意味では、高配当割安株投資いうのが正確な表現かもしれません。さてPERですが、2021年7月期の予想PER:24.2倍。私個人としてはちょっと厳しい。ただし、2022年7月期四季報数値に対するPERだと16倍くらい。
その他 高配当株銘柄 日本駐車場開発に関する特記事項
2021年7月期予想
(出典:2021年7月期 第1四半期決算短信)
出典:2020年(令和元年)7月期 アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料)
減収減益だった2020年7月期と比較すると、通期で増収増益予想となっています。ただ、駐車場、スキー場、テーマパークとコロナによる自粛や緊急事態宣言の影響を受けやすい業種になるのでそこは留意点ですね。会社も特に駐車場時間貸しとテーマパークはまだまだ厳しいと予想していますね。
本来駐車場は安定的なビジネスモデル
本来駐車場自体ははチャリンチャリンビジネスです。
一見自己資本比率は低い。
自己資本比率は30%を下回っていて低いですが、一方で現預金はかなり厚めに保有しています。BSの状況は下記です(単位:百万円)。
現預金 14,719 有利子負債11,603
固定資産12,434 その他 7,270
その他 2,339 純資産 10,619
合計 29,492 合計 29,492
見た目の自己資本比率の低さ程安全性が低いわけではなさそうです。スキー場やテーマパークといった説簿投資の必要な事業を行っていることや、セグメント資料を見る限り駐車場事業でも設備投資が必要なので、それなりの借入は行っています。あと上述のようにコロナ禍において手元資金を厚くするため例年より借入を多くしたようです。
高配当株銘柄 2353 日本駐車場開発 総括まとめ
手元現金は厚く持っていますが、PERの高さは気になります。
正直言うとスキー場やテーマパーク事業がなく駐車場事業のみだったら良かったのに、、、と思っているとかいないとか(笑)
後者2事業は中長期で安定的な経営は結構難しいと思っているので。実際のスキー場やテーマパークを見ていないのでイメージ論ですけどね。スキー場も場所自体は人気のあるスキー場のようです。
高配当ではありますが、配当性向は2020年7月期は例外としても少し高めかなぁ。
もしかしたら、高配当株投資においても多少評価が分かれる銘柄ではないでしょうか。
あと、本筋とは全く関係ないですが、上に張っている会社資料のフッター(最下部)の記載気づきました?
” 関わる人全てがハッピーなビジネスを”って書いています。
あとセグメントごとに”ハッピートライアングル”という概念ができ来ます。
参考にした、2020年(令和元年)7月期 アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料は、とても良くできた資料で、この会社に興味のある人は是非見てみて欲しいですが、この”ハッピー”という単語自体がいかにもチープでちょっと残念な気がします…。
すいません。ホントに本筋には無関係です。
今後の個人的着眼点
・駐車場需要(特に時間貸し)やテーマパークやスキー場の来客動向
・更なる買収(テーマパーク)
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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