おはようございます☆
もりっこ。です。
個別銘柄の投資先を選定する際や決算確認の際いろいろ決算資料等確認するのですが、セグメント情報も極力確認した方がいいと思っています。
勿論、それ以前に確認すべき重要なデータや資料は
ありますが、できたら合わせて確認してね。
セグメント情報を見ると・・・
事業内容の理解が深まる。
どのようなセグメントがあり、どのような内容かを確認することで、その銘柄の行っているビジネスを把握・理解する一助になると思います。
セグメント情報が確認できるものとしては、
例えば以下のような資料があります。
①決算短信や有価証券報告書(いずれも四半期含む)。
決算短信だと前の方の文章部分の「経営成績の概況等」や決算書の後の注記に掲載されています。
今回例に挙げるSRAホールディングスだとこんな感じ。
・「1経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況」
(出典:2023年3月期決算短信)
大まかな収益・損益状況の記載や。
・注記 セグメント情報等
(出典:2023年3月期決算短信)
注記の方のセグメント情報では、まずセグメントの説明があって、その後にセグメントごとの収益・利益状況や資産状況が記載されています。
上記では2023年3月期のみのセグメント損益等の掲載ですが、
実際にはその前に前期比較できるよう前年のものも掲載されています。
セグメント利益の注意点としては、記載されているセグメント利益が
その銘柄のどの段階利益を表現しているかという点。
多くは営業利益と紐づいて(つまりセグメント別の営業利益を表現)
いますが、銘柄よっては経常利益ベースであったりします。
あとは各セグメントごとの収益や利益、資産額を単純合算しても、銘柄全体の数値にはならず上表のように調整がなされた上で決算数値に繋がります。
②決算説明資料や補足資料。
セグメントがある会社であれば、決算説明資料等にもセグメント別の情報が掲載されていることが殆どです。
(出典:決算説明会資料)
SRAHDは売上だけの記載か。
多くの場合はセグメント利益や受注情報なんかも掲載してくれます。
で、実はSRAホ-ルディングスも更に別の「決算付属資料」の方でこれらの掲載があります。
(出典:決算付属資料)
横長の表だったんで、右の方はカットしています。
③会社HPなど。
会社のHPの事業内容のページや会社案内等にも掲載されていることもあります。
(出典:会社HP)
投資の気づきになることも。
今回例で挙げたSRAホールディングスについては、実は行っている事業の割には営業利益率がちょっと低いのかも!?という印象を当初受けていました。
・2019年3月期:10.0%
・2020年3月期:11.3%
・2021年3月期:12.8%
・2022年3月期:13.5%
・2023年3月期:14.0%
年々営業利益率は上昇しているし、直近では14%と
決して低いわけではないけど、今一つか!?
単に個人的な印象なんだけど、システム開発や構築を
請け負っているのなら、営業利益率15~20%くらいは
あってもいいんじゃないかという感を持っていました。
そこでさっきの決算付属資料等(決算短信のセグメント注記でも勿論良いですが)を見ると、以下のことに気付きました。
(出典:決算付属資料)
・システム開発や構築ではしっかり利益を獲得している。
・全社の営業利益が低目に見えるのは販売セグメントの利益率が低いから。
売上の約3割が販売セグメントですが、サーバー等のハードウェアなどの
物販を行っているセグメントであり、物販だから利益率が開発等に比べ
低目なのはそりゃそうだって納得感のあるトコロ。
開発等ではしっかり利益を獲得していることが垣間見えたので、
一安心って感じかもね!
まとめ
銘柄のファンダメンタルをある程度確認されるのであれば、全社的な収益や利益率、財務健全性やCF状況、各各種指標(ROEやら自己資本比率、配当利回り、PER等)及びその推移だけでなく、セグメント情報も良ければ目を向けて見て下さい。
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