おはようございます☆
もりっこ。です。
四半期報告書廃止の方針という報道が昨日2022年4月14日にありました。
このブログでも以前少し触れた気がしますが、
どうやら四半期報告書は廃止の方向のようです。
四半期報告書廃止の方針。
(出典:ロイターより)
四半期報告書はこんなヤツ。
TAKARA&COMPANY 第85期第3四半期
金融商品取引法で提出が求められています。
実はあんまり見たことがない投資家の方多いかもしれません。
何故なら、
決算発表では、短信の発表が先なため、投資家も短信で内容確認するからです。
短信の発表=決算発表。
多少四半期報告書の方が情報多いですが、実際には特に個人投資家は四半期報告書を確認することはあまりないのではないかと思います。
その短信はこんなヤツ。
TAKARA&COMPANY 2022年5月期第3四半期決算短信
我々が決算発表でまず良く見る資料や。
以前から「情報が重複しているし一本化した方が」
という話はありました。
いろんな勘違い。
ちょっとこの話について勘違いされてる方も
いらっしゃるかもしれないので少し解説。
四半期決算発表がなくなる?
四半期での決算発表が無くなると勘違いされている方がもしいたら(あんまりいないかな?)安心ください。
従来の四半期決算短信は無くならない方向です。
内容の信頼性が下がる?
これは監査法人のレビューに関するものかと思います。
確かに決算短信の方は以下の文言が記載されています。
(出典:TAKARA&COMPANY 2022年5月期第3四半期決算短信より)
一方四半期報告書の最後尾には、監査法人の ”見たよ” ”問題なかったよ” っていうお墨付きが。
(出典:TAKARA&COMPANY 第85期第3四半期 より)
四半期報告書には監査法人のレビュー報告書があり、四半期決算短信には”レビューの対象外”とあります。
この点で四半期報告書の内容に不安を覚える方もいるかもしれません。
が、全く心配ありません。
法的な義務・責任はなくても、その内容がほとんど四半期報告書に転載されますため確認しています。
当然決算書の数値自体も監査法人の監査手続きの中で確認されて確定したものが掲載されますし、注記なんかも確認しています。
私が実際に上場企業の決算業務(短信や報告書作成含む)してた際も
監査法人はチェックしてました。
してない監査法人にあったことはありません。
恐らく今も変わらないと思います。
尚実際に四半期報告書が廃止されると、四半期決算短信の記載内容は多少変わる・増える可能性はあるかもしれませんね。
新しい資本主義?
笑わせる(笑)
目玉政策?
笑わせる(笑)
単に四半期開示作業を簡素化するだけです。
四半期開示はその導入から今まで徐々に記載が減ったり簡略化されてきました。
当初と比べると相当楽チンになりました。
本質は、事務負担の軽減・重複情報の一本化というだけにすぎません。
トンチンカンな政府の意向に、元々簡素化・一本化した方がよいかなと思ってた金融庁や実務家・識者の方が”乗っかった”だけかと個人的には思いますね。
間違っても”上場企業の目先利益重視方針の是正の為”とかいう
詭弁に踊らされないようにしましょう。
コレ、選挙の実績とかで謳うんだろーな…。
そもそも新しい資本主義ってのも分からんし。
現場を知ってる人間からすると馬鹿にしてんのかいって話。
そんな四半期決算のための短絡的な経営なんて、
そもそもやってる会社あるのかね??
若干気になる【高配当株】TAKARA&COMPANY。
上で四半期報告書と四半期決算短信の例として挙げたTAKARA&COMPANY。
前々回ブログで取り上げたので資料使いやすかったのもありますが、今回の話で少しだけ懸念材料になるかもしれません。
四半期報告書の作成という業務自体が無くなるので、
手数料収入・システムの利用料なんかに
多少影響出るかもしれませんね。
決算開示支援
この辺りは気にしておきます。
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