6306日工、少し前に有名サイトで紹介されていました。
私も興味を持ちましたので、少し調べてみました。
高配当株投資 銘柄分析 6306日工概要
事業内容
土木用プラントメーカーで、アスファルトプラント、コンクリートプラントの製造・販売が知られていますが、環境・搬送機械の製造・販売や、不動産賃貸、住宅リフォーム等の販売も行っています。特にアスファルトプラントは国内首位でシェア70%とのこと。
(引用:日工HP)
主要数値
2020年9月17日現在 株価:717円、PER15.0倍 配当利回り:4.2%
収益状況
売上・利益推移
売上高は、2011年3月期:23,803百万から、年によって多少の増減がありつつも概ねゆるやかに増加基調で、2020年3月期:35,151百万円となっています。
営業利益は2009年3月期に赤字だったもののその後は黒字をkeepしています。
2020年3月期の営業利益は約2,053百万円。最終利益も2010年3月期以降は黒字で2020年3月期は1,588百万円。
営業利益率
5.8%(2020年3月期)
ちょっと低いかなー
この営業利益率の低さをどう考えるかがこの会社への投資判断に大きく影響しますね。
ROE
5.2%(2020年3月期)。
ちょとこちらも低めです。。ちなみにROAは3.4%
尚、”2019-2021年度中期経営計画”においては、10年後にはROE8%を目指すとされています。
CF状況
営業CFは2016年3月期及び2019年3月期は赤字です。
安定していませんね。
財務状況
自己資本比率
67.6%(2020年3月期)。
これはなかなか高い数値です。
現預金残高
12,622百万円。総資産の約27.6%になります。
配当状況
直近の配当利回り:4.2%です。充分に高配当といえそうです。
2021年3月期は年間30円の配当予想となっています。
配当性向ですが、2020年3月期実績は約97%。
2021年3月期予想は約62%。配当利回りの水準としては高めです。
尚2020年3月の配当は100周年記念配が年間60円ありました。
”2019-2021年度中期経営計画”にも配当性向60%以上を目指す方針を出しています。
PER
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しません。
そう意味では、高配当割安株投資いうのが正確な表現かもしれません。
さてPERですが、15.0倍。
私個人としてはギリギリの水準。
実は、2020年9月4日くらいまでは株価630~640円くらいだったのですが、前述したように有名サイトで紹介されたのち約10日で100円程度株価が上がってしまいました…。
その他
20210年3月期予想
多くの企業がコロナの影響により予想非開示としていますが日工は数値予想を出しています。
以下のように2020年3月期と比較すると増収増益。
また、受注も2021年3月期第1四半期時点での受注高も前期より多く、今の所2021年3月期の業績も期待できそうです。
2020年3月期実績 2021年3月期予想
売上 351億円 → 365億円
営業利益 20億円(営業利益率:5.8%) → 22億円(営業利益率:6.0%)
当期純利益 15.8億円 → 18.5億円
総括
まとめ
なんといっても収益性が低めです。業種上しょうがない部分かもしれませんが、少し投資しづらいですね。
勿論、大手商事なんかも収益性は低いのですが営業CFは毎期しっかり稼いでいることを鑑みると、日工は営業CFも若干不安定で、全般的にもう少し稼ぐ力が欲しいです。
一方で、利益率は低めなものの自己資本比率の高さや現預金残高を鑑みると安全性は優秀な部類と思います。
また株主還元姿勢にも積極的です。
2021年3月期の配当性向は約62%で、2020年9月までに上限4億円の自己株取得を実施しています。
個人的にはもう少し得利益率が上昇するようであれば投資するかもです。現時点では、見送りかなー。
今後の個人的着眼点
なんといっても今後の収益性の改善に期待します。特に営業利益率と営業CFですかね。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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