2020年11月10日に日経平均株価が約29年ぶりに25,000円台まで上昇(最終的に終値は24,905.59円)したとのことで、大きくニュースになりました。
それはそれで良い話なのですが留意しておく点があります。
高配当株投資をする上で株数を増やしづらくなるけど
今日の話はそこではなく、指数自体の観点で。
日経平均株価の特徴・留意点
構成銘柄は225銘柄のみ
日経平均株価に採用されているのは、東京証券取引所第一部に上場する約2,000銘柄の株式のうち225銘柄にすぎません。
また、一部修正するとはいえ採用した株価の平均額を指数にしているため、株価の高い銘柄の影響を受けやすいです。
よく「ファーストリテイリングで日経平均〇円分押し上げ」といった報道を目にするかと思いますが、一部の比重の高い銘柄に左右されがちです。
5社くらいで指数全体の20%程度を占めてしまうそうです。
連続性は?
最大の留意点としては指数の連続性がないということです。
2000年に30銘柄ほど入れ替えが行われましたが、そのため入替前と入替後では指数の連続性に疑問が生じていますし実際連続していないと見方が一般的です。
その後も毎年数銘柄づつの入れ替えが行われてます。
ということは約29年ぶりの25,000円台ということに、
果たして文言として意味があるのかどうか…。
なんか明るい雰囲気にはなるけどね。
一方、TOPIX
東証株価指数、所謂TOPIXは東京証券取引所第一部上場株式銘柄を対象とし時価総額を用いた加重平均型の株価指数になります。
基準日である1968年(昭和43年)1月4日の時価総額を
100としています。
ここ10年のチャートを見るだけでも2017年の水準の方が高いので、”29年ぶりのっ!!!”って感じではないことがよくわかります(クリックするとヤフー・ファイナンスさんのページへ跳びます)。
日経平均株価は馴染みがありますし、先物商品も多いまたニュースでも先に取り上げられたりと、知名度としてはありますが、投資をする上で過去の水準と比較して日本株(東証一部ですが)の状況はどうかということを検討するにはTOPIXで見るようにした方が望ましいと思います。
株価指数を気にする人はTOPIXも見るように心がけましょう!
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