最近の株価上昇を受けて、日本株の中でも高配当株として投資したくなる銘柄が少なくなってきた感があります。
これは銘柄自体の会社或は事業としては収益力が高いとか魅力的であっても、株価上昇を受け配当利回りが低下しつつあるということです。
一応個人的には配当利回り3.5%以上というハードルを設定してはいますが、
できれば4.5%くらい欲しいのが正直なトコロ。
なんせ実際のキャッシュインはその80%ですからね。
欲張りじゃな(笑)
そんな中インフラファンドの利回りは魅力的に映ります。
最近のインフラファンドの利回り状況
こんな感じ。
(出典:JAPAN REIT.COM より)
コロナショック時より低下したとはいえ、まだまだ素敵な利回り数値が並びます。
高配当株投資として日本個別株への投資をメインとしつつも、
相場全体の状況によってはインフラファンドへの投資を
検討する価値はあるのではないかと考えています。
事業自体も現在全て太陽光(発電所の施設賃貸業)なので株と比較すると経済ショック時への耐性はあるようで、実際にコロナショック時の下落率もリートや株式に比べ低かったようです。
お日様があれば良いのです。
インフラファンドの考えておくこと
まだまだ歴史は浅い。
2015年の相場開設なので、まだまだ歴史が浅く今後どのようになるか不透明な部分もあります。
特に現時点では、再生エネルギー(太陽光)設備というと
政治に大きく左右される世界であり、電力の買取制度の
方向性や原子力発電をどうするかといった政策面の影響が
大きいと考えます。
利益超過分配金を理解しておくこと。
リートやインフラファンドは、計上する施設の減価償却費が実際の維持修繕(場合によっては新規投資)等の発生見込に比して多額な為、利益を超えて分配金を出しています。
上記の分配金利回りもこの利益超過分配金込の数字だったと思いますが、この点理解・納得しておくことが必要かと思います。
特にこの利益超過分配金を指してタコ足であり
良い投資先ではないという考え方の人もいらっしゃいます。
私自身はタコ足ではないという立場ですが、
反対説あるのは理解しています。
災害とか心情的に…。
熱海で土砂崩れがあり、近くの太陽光設備が原因ではないかと報道されていました。
実際の事実関係は私にはわかりませんし、工事に関する計算のミス(或いは恣意的な計算)の有無も知りません。
その他の世の中の太陽光設備についての自然への影響についても正確なところはわかりません。
しかし、ファンドから送られてくる報告書やHPに掲載されている設備の空撮写真を見る限り、削られている山を見て心のどこかが痛む点は否めません。
綺麗に写していてこんなにたくさんあります的に
載せられてると余計…。
近くの神社を改修したりできるだけ音がでないように
工事したりの例をPRしているファンドもありますが、
本質的にそういうことじゃないんだよね…。
例えば「タバコ会社は買わない」といった投資家もいらっしゃいます。
純粋に経済的な話ではないですが、この辺りの自分の心情との折り合いは必要かと。
従って、10年20年スパンでの先はちょっと見えづらい。
以上のような点から、ちょっと長期的にどうなっていくかが見えづらい感は否めません。
勿論どんな会社であっても倒産・低迷しないとはいえないように、株式への投資も長期的に保証されているわけではありませんが、少なくとも株式市場という制度は長期間続いてきた歴史的な安心感があります。
インフラファンド自体も同じように市場で流通しているとはいえ、上記のような点から歴史も浅く政治にも左右されそうで安心感(山の環境保全に多大な影響があるなら、政治的に新規開発に制限がかかっていくようなことは想像できたりもする)は、まだまだないかもしれません。
以上のような点を検討しつつ投資の対象としてメインにするつもりは全くありませんが、多少投資するのはアリではないかと個人的に考えています。
例えば株式相場低迷時には個別銘柄を拾い、
相場高騰期には個別銘柄への投資を減らし
インフラファンドへ少し資金を廻す、
とか少し試験的にやってみようかなと
個人的には考えています。
強く勧めているわけではありませんよー(笑)。
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