おはようございます☆
もりっこ。です。
もう少しで本格的な3月決算発表シーズンになります。
もう発表している銘柄も若干あるね。
ご存じの通り3月決算の銘柄は多いです。投資先の銘柄が3月決算が多いという投資家の方も多いのではないでしょうか。
何故3月決算が多いのか?
上場企業の約7割が3月決算らしい
上場企業の約7割が3月決算と言われています。
なぜこれほどまでに3月決算が多いんや?
以下のような理由があるみたいよ。
国や地方自治体の予算期間との兼ね合い。
国や地方自治体の予算は、”4月~翌年3月” という期間で編成・消化されます。
この為、国や自治体との取引が多い企業は予算消化の為3月の売上が大きくなりがちで、その売上数値を早く決算に織り込むには3月決算となります。
公共工事なんかをイメージするとよいのかな。
税金支払いを考えると必ずしも得策ではないけどね。
そして、下請け企業も3月決算が増えそうかも…。
法律(や税制)改正。
国の予算期間が4月~3月ということも影響しているかと思いますが、、、
法律(や税制)改正も毎年4月からの適用となるものが多いです。
改正を受けて会計年度の途中で処理を変えるよりも期首から新しい取扱いに変更した方が何かと楽ということでしょうか。
ちなみに、多くの税制改正は「4月1日以降開始年度~」というように、
適用開始を個々の企業の事業年度ベースとしてくれることもありますね。
採用等人事面。
教育機関も4月~翌年3月という区切りで進級・卒業となります。
従って、新卒社員の入社も4月となることが殆ど。
新卒採用はまだまだ日本では主流やし。
その為人事異動や人事評価もこのタイミングでなされることが多くなり、企業の会計年度も合わせた方が人事面での業務や計画も行いやすいという側面もあるようです。
総会屋対策。
死語かも(笑)
私も自分でこれ書いていて久しぶりに目にしました。
社歴の長く規模の大きい上場企業の場合は、この理由が最も大きいかも。
株主総会で株主の権利を乱用して総会を混乱させたり、混乱させない見返りに会社に金銭を要求する”総会屋”と呼ばれる集団が存在します(しました?)。
特に大企業は総会屋を株主総会にできるだけ出席させないようにするため、株主総会を6月末の同日に一斉に開催するという習慣がありました。
90年代くらいまではよくニュースでも
聞いたような気がします。
株主総会は決算後3か月以内に行われるので、株主総会を6月末に行うには3月決算ということになります。
だから、元々ある程度3月決算が多かったんだと思いますが、
総会屋対策が拍車をかけたということでしょうか。
3月決算が多いから…。
世の中3月決算法人が多いから、というのも理由になりえます(身も蓋もない!?)。
3月決算法人が多いと(なんとなく一般的だと)、
新しい法人設立した場合、特に強く「〇月にしたい」
という意向が無ければ、なんとなく3月決算にしがちかも。
そうそう。その面はありそう。
その他、グループ会社がそれなりにあると、連結決算や連結納税(グループ法人税制)の兼ね合い等もあって、親会社の会計年度に揃えることが多いです。
新規設立の場合だけでなくM&Aで会社を買収してきた際なんかも、
会計年度が大きくずれている場合はグループ算入後に
会計年度を変更することが結構あります。
3月決算の占める割合
日本の場合、上場企業だと約7割程度が3月決算らしいです。
尚、中小零細も含めた日本の法人全体で考えると3月決算の割合は約2割程度に留まるようです。
中小零細企業の決算をお手伝いする税理士の繁忙期を避けるため、
上場企業に比べると3月決算が少ないのかなと思います。
私も新規設立法人の相談を受けた場合、
特に支障がなければ3月決算は避けてもらうことが多いです。
最近は12月決算も徐々に増加
海外では3月ではなく12月決算が多いです。
従って、親会社が海外の会社であったり、海外のグループ会社と
連結決算する場合やIFRS(国際財務報告基準)を採用する会社は、
12月決算に変更する会社も増えてきているようです。
12月決算増えるのはいい傾向やな。
高配当株投資の場合を考える
高配当株投資を行う上でも、可能なら決算期はある程度均等に分かれていて、配当金の収受も年間で平準化されていると嬉しいかもしれません。
実際にキャッシュとして受け取って
生活費等に充てる場合は、特に。
個人的には、決算期以外の要素を今は重視していて
かなり3月決算銘柄に偏っていますが、
まあ仕方ないですね。
毎月配当金を受領できるようにPF組んでいる方もいらっしゃいますし、この辺りは個々人の優先順位で良いかと考えます。
3月決算ばかりでも、日本でも四半期配当が一般的になれば
かなり平準化されそう。
とはいえ、企業側も経費かかるしなー。
12月決算銘柄が少し増やせることができれば、
3、6、9、12権利である程度まとまった配当を
貰えそうですね。
また、同じ決算期の銘柄が多いとどうしても決算発表の確認も大変です。
今はこれが一番困っておりまするー(笑)
方向性としては、徐々に決算期の平準化が進むと良いと思います。
一気には無理だけどね。
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