高配当株 住友商事の株主通信から同社の株主還元方針について。
住友商事はよく聞く「配当性向〇%目安」だけでなく、ちょっと馴染みのない指標を使用しています。
これは株主通信だけではなく決算説明資料にも掲載されているのですが、決算確認してた際ブログに載せようと思いつつもすっかり忘れており、この度株主通信で思い出した次第。
ナイス!株主通信。
高配当株 住友商事の株主還元方針
こーんな感じ。
(出典:株主通信)
DOE(株主資本配当率)という指標を使用しているようです。
どえ?
いや(笑)、ディーオーイーらしいよ。
馴染みのある配当性向は、最終利益(親会社株主に属する当期純利益)のうちいくら配当しているかを表す指標ですが、最終利益基準だと変動幅が大きい場合があるのでDOEが着目されつつあるようです。
ちなみに株主資本はココね。
(出典:決算説明会プレゼンテーション資料)
住友商事のような権益やらプロジェクトを抱える総合商社は、
特別損失に多額の減損損失が発生することがありうるので、
最終利益をベースにすると確かにぶれるのはブレるかもね。
投資家目線だと、
減損損失を多額に計上して最終利益が毀損しても、株主資本(前期までの利益の蓄積が含まれます)がしっかりしていれば、ある程度の配当を期待できそうです。
会社目線だと、
急に多額の最終利益を計上しても、株主資本の状況に不安があれば一気に配当を増やす必要もなさそう。
この意味では確かに文中に書いている通り長期安定的な配当政策といえそうです。
具体的な住友商事の配当方針
具体的な配当方針。
・DOE:3.5%~4.5%の範囲
・連結配当性向:30%目安
②最終利益の30%相当>上記①決定額の場合
超過部分に配当か自己株取得があるかも。
決算説明資料の方も確認しておきます。
(出典:決算説明会プレゼンテーション資料)
正直ちょっとわかりづらくなっている感は否めないかも。
具体的な数値計算やってみる。
①DOE基準の算出。
↓
上記の3.5%~4.5%:111,923百万円~143,901百万円
↓
1株配当額概算:89.5円~115.1円
(111,923百万円~143,901百万円 ÷ 1,250,004,613株)
②最終利益の30%目安。
↓
配当性向30%目安の1株配当額概算:88.8円
(296円×30%)
2023年3月期の配当予想90円に行きつきますね。
この辺りの計算過程も掲載してくれてたら分かりやすいのにね。
とりあえず利益上振れして115円くらいまで増配してくれると嬉しいなぁ~。
コメント