だいぶ株式相場が荒れてきています。
例えば日経平均だと6/8、6/9辺りは2万8千円を超えていましたが、先週末終値は25,963円と2万6千円を下回っています。
そんな中、”高配当株投資であれば株価が下がっても配当で数年かけて回収できるので大丈夫”ということをよく聞きます。
ある意味その通りであり、ある意味注意を要するこのセリフ。
改めて少し考えてみました。
株価下がっても配当で回収
こういう意味ですね。
・配当利回り5%の銘柄を株価10,000円で購入(配当年額500円)
・株価が下がって5,000円になる。
↓
・配当10年で5,000円受け取れるので、仮に株価が50%下落しても10年待てば元本回収できる。
(便宜税金は考慮していません。実際にはもう少し時間かかります。)
さてコレ。
どう思いますか?
同感ですし、それだからこそ日々相場の動きに一喜一憂せず安心して投資できるという側面は確かにあります。
本当に”株価下がっても配当で回収するから問題なし”なのか!?
銘柄選定を慎重に行っているか。
”株価下がっても配当で回収できるからOK”というのは、
単純に「人が言ってるから」「配当利回りが高いから」といった理由ではなく、自分なりにある程度銘柄のことを調べて納得して投資していることが大事ということです。
この納得感がその銘柄への信頼を生むことになると思いますが、この点がしっかりしていると株価が下がっても ”収益力がある””なかなか他の会社が参入できない事業をしている””世の中大不況になっても財務安全性高くて安心” などといった銘柄選定理由とも相まって、
大丈夫~♪
と心底思えるような気がします。
ただ高配当というだけで銘柄に飛びついている場合だと、
思わぬ業績悪化や減配により配当で回収できるということ
自体が崩れることが大いにある点、注意です。
勿論しっかり銘柄選定していても減配になる可能性はありますし、高配当株でも景気敏感株への投資であればある程度減配は織り込んでの投資です。
ただそこを織り込んで投資しているのかしていないのかでは大分違うということです。
そして、銘柄選定理由の前提が崩れていなければ、相場下落・株価下落は買い増し好機と言えます。
あ、でも私もあまり信頼感なく投資してしまった銘柄や
今の高配当株投資前から投資していた銘柄等
ちょっとどうしようかなという銘柄も少しあるので
あまり偉そうに言える立場でないかもしれませんが…。
自分の投資スタイルと矛盾していないか。
私も”株価下がっても配当で回収できるからOK”と考えていますが、上記のように銘柄選定にある程度時間をかけていることと、もう1つ以下の理由があります。
良い銘柄に出会えたら墓まで持っていくのだ(笑)
これは勿論配当原資を積み上げてどんどん年間配当金額を増やしていくという目的があるのですが、私ははっきりと明確に高配当株投資において売却益はハナから捨てています。
ここはアホじゃね、と言われる部分でもある。
たまに別口座でわずかな資金で遊ぶことはあります。
また銘柄投資の前提が崩れた場合(重大な不正を行った、
過年度の業績が虚偽であった、収益力の源泉たる事業を
売却した等ビジネスモデルが変わったなど)は売却損でも
サヨナラします。
以下もあくまで私の個人的な意見なので反対の方もお許しくださいまし。
私の場合は売却をしない前提(+上記の銘柄選定している)からこそ株価下落が気にならず精神的にも落ち着いて投資出来ていると思っています。
売却益も狙いつつ高配当株銘柄への投資を行っている場合は特に以下の点に留意して欲しいと思います。
自分の見込違いへの言い訳として”株価下がっても配当で回収できるからOK”としていないか。
特に中短期で売却益を狙っているのであれば、
それは本当は損切りすべきフェーズかもしれません。
私自身は売買タイミングを図るのが下手です。
損切も勿論((笑))下手です。
だからそれも今のような投資スタイルに
なった要因の1つです。
なんかそんなことを考えた週末でした。
ちょっとこねくり過ぎたかもしれません。そう感じた場合は一笑に付してくださいまし。
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