おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株の学究社とステップ。
先日ステップの銘柄確認した際に、「学究社に似てるなー」と思ったので簡単に比べてみました。
サラッとですが。
高配当株 学究社とステップ
概要。
時価総額は同じくらいでステップがちょっと大きいか。
(配当性向は直前本決算時、その他は2023/10/16時点です)
特色として、地元(学究社は東京都、ステップは神奈川県)の
公立高校入試に強みがあり、それが主要事業です。
やっぱ似てるねー。
どちらかというと学究社の方が他カテゴリの塾運営が多岐に渡るかも。
・学究社の方が配当利回りや配当性向が高目。
・ステップの配当性向は結構余力アリ。
・PERは同程度だが、PBRは大きな差がある(学究社かなり高い)。
配当利回りは学究社が高いけど、配当余力や割安度から言うと
ステップの方が投資しやすいかも。
高配当株銘柄としての知名度は学究社の方があると思っていたので、
少々意外や。
直近本決算実績。
収益規模は似てるね。
但し、
営業利益率に少し差がありステップの方が高いです!
・自己資本比率はステップが抜群に高い。
利益率はステップの方が高いですが、ROEでここまで
差が空いているには理由があります。
自己資本比率をみてもわかるように貸借対照表の
規模・構成が大きく異なります。
というわけでBs比較や。
こちらの数値は上の直近本決算ではなく四半期(2023年6月四半期)の数値です(表示している大きさ・構成割合は作図の関係で多少誤差あります)。
何と総資産規模が約3倍違います!
収益規模は同程度なのにこれだけ資産規模が違うとは!!
収益規模が同程度で純資産の厚みがコレだけ異なると、ROEの差が大きくなるのは納得です。
びっくりやー
その他目立つところでは、
②有形固定資産額の差
③利益剰余金額の差
ステップは大規模震災に備えて100億円を目処に現預金を保有することを目的としています。
これが一番大きい理由と思いますが、学究社と比較すると
配当性向の低さや後記しますが過去の業績からの
蓄積の多さも要因かと。
②有形固定資産額の差
ステップは元々神奈川県でも中西部が地盤であり、当初は自社で土地建物を保有して教室展開してたということで、有形固定資産が多額になっているものと考えられます。
③利益剰余金額の差
現在でこそ両社の収益規模は同程度ですが、過去経緯をみると大きく異なります。
学究社過去実績
(出典:IRバンク)
ステップ過去実績
(出典:IRバンク)
ステップの方が昔から利益計上額が多かったんだね。
今後ステップの利益率は低下する。
過去はステップの利益率の方が高かったですが、今後は低下予定です。
ステップの営業利益率は約5%程度低下予定。
理由は人件費の引上げや教室備品類の整備を
行っていく予定な為です。
現預金100億円蓄積の目処がついたため、
人件費引上げ等に着手していくとか。
まとめ
・収益規模は今のところ同程度。利益率はステップの方が高かったか今後は同程度になる予定。
・資産額に大きな乖離。
・ステップは現預金、有形固定資産、利益剰余金の蓄積が大きい。
・従って、自己資本比率やROE、PBRに大きな差がある。
個人的な感覚だと学究社に投資するジャッジをしている人なら、ステップにも投資はできそうな気がします。
学究社の方がROEを見てもわかる通り
効率的な経営といえるかも。
一方で個人的な高配当株投資だと、現預金溜め込んでもらって
財務安全性を上限なく高めてもらうことはポジティブに
捉えているので、ステップの経営方針もwelcome!
思った以上に調べてて面白かった両社(笑)
学究社とステップの簡単比較でした。
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