高配当株のセブン銀行の2022年3月期決算をざっと振り返ります。
発表は5月6日でした。
最近減収減益傾向ですが、果たして2022年3月期決算及び次期予測はどうでしょうか?
高配当株 セブン銀行 2022年3月期決算
概況
(出典:2022年3⽉期 決算説明会資料より)
・経常利益:282億円 (同△20.7%)
・親会社株主に属する当期純利益:208億円 (同△19.6%)
1つ、「前年比+」があると思ったら経常費用だった…。
過去の業績を並べてみるとこんな感じ。
(出典:IRバンクより)
2021年3月期以降減収減益傾向が続いています。
後ほど改めて記載しますが、2023年3月期も引き続き減収減益見込みです。
2022年3月期減益の理由ですが、
(出典:2022年3⽉期 決算説明会資料より)
ATM自体は増えていますしATM利用件数自体は回復しているものの、手数料単価が下落。
新しいATMの導入費用もかさんでいる模様。
セブン銀行 2023年3月期予想
通期予測
(出典:2022年3⽉期 決算説明会資料より)
若干増収、経常利益は微減。
ATM数や利用件数は増加を見込むものの、
設置費用や償却費が増えるようですね。
配当予想
配当は年間11円です。
2019年3月期からずっと据置~。
高配当株 セブン銀行 気になるトコロ。
減益は何時まで続く…。
コレが気になるよね。
2022年3月期の経常利益率は約20%と依然収益性は高いものの、上に書いた通り減益傾向は続いています。
新しい世代のATMへの先行投資が続いているのが理由です。
納税やマイナンバー関係等新しい世代のATMを利用する事業を育てようとしています。
この辺りがいつ頃実を結ぶのか…。
海外事業は利益率が低い。
(出典:2022年3月期決算短信より)
上記に寄れば、
・国内事業セグメント利益率:約24.1%
・海外事業セグメント利益率:約5.1%
海外事業の利益率の低さが尋常ではありません。
この辺りの理由を探したのですが明確にわかる記載はなかったように思います。
一応決算短信には「低採算ATMを整理している」とあったので、
何らかの理由(利用件数超少ない?場所賃料?管理委託料?)で
利幅が取れない過去に設置したATMが多数あるということでしょうか。
どこかに明確な記載があったら教えて下さいませ。
尚、中期経営計画によれば、2025年度には経常収益を1,700億円にまで伸ばす予定のようです。
(2022年3月実績:1,366億円)。
但し、2025年度の経常利益目標は350億円なので、2019年3月期以前の経常利益の水準よりも低いことに留意しておく必要があります。
「過去最高益~」のような話は5年内ありません、
と会社が言ってる。
現在の業績低迷が先行投資の為の雌伏の時であるのか、
単に下り坂の途中なのか…。
人によって判断が分かれそうです。
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