高配当株 キヤノンの2021年12月期第1四半期決算が発表されています。
高配当株 キヤノン 2021年12月期第1四半期決算
概況
(出典:2021年12月期第1四半期決算短信より)
- 売上高:842,651百万円(前年同期比+7.7%)
- 営業利益:70,564百万円(同+114.6%)
- 四半期純利益:66,048百万円(同+91.4%)
昨年同時期に比べると、かなり良い数字になってきました。特に営業利益率が、4.2%から8.3%と大幅に回復している点は素晴らしいと思います。
また、四半期ベースですが、コロナ渦前の2019年12月期同時期と比較しても増収増益となっています。
セグメント別にみると
(出典:決算補足資料 より)
上表の通り、イメージング(デジタルカメラやネットワークカメラ)、メディカル事業の利益率の上昇が目立ちますね。
2021年12月期 通年予想
業績予想
2020年12月期と比較すると、売上は約10%増、営業利益は約79.1%増と大幅な業績回復を見込んでいるようです。

もりっこ。
ただし、営業利益率は、約5.6%と心許ないです。第1四半期は8.3%だっただけに、ここは気になる点ですね。
配当予想
年間90円。前年の80円からは10円増配。
そうはいっても、数年前とくらべると低迷はまだ脱却できていない。
2021年12月期の通年予想は上記の通りで、コロナ禍前の2019年12月期を上回る予定です。しかしながら、もう少し前のキャノンの実績からすると、まだまだ寂しい数値と言わざるを得ません。
例えば、
- 2017年12月期 売上:4,080,015百万円、営業利益:321,605百万円(営業利益率:7.8%)、1株利益:222.9円、1株配当:160円
- 2018年12月期 売上:3,951,937百万円、営業利益:342,952百万円(営業利益率:8.6%)、1株利益:234.1円、1株配当:160円
過去最高益だった2007年に至っては、
- 2007年12月期 売上:4,481,346百万円、営業利益:756,673百万円(営業利益率:16.8%)、1株利益:377.6円、1株配当110円
営業利益16%はなかなか困難かもしれませんが、通年での営業利益率8%~10%程度には回復して欲しいというのが正直なトコロ。

もりっこ。
「今この時点でキャノンという銘柄を知ったら投資するか?」と聞かれると、返答に困りますが、もう少し業績回復を祈ることとします。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、これら銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
コメント