おはようございます☆
もりっこ。です。
5911 横河ブリッジホールディングス。
橋梁工事で有名な銘柄です。
時価総額は1,000億程度で小型株の範疇。
3月決算。
2024年1月23日時点の配当利回りは約3.28%。
5911 横河ブリッジホールディングス 概要
事業内容。
橋梁、建築、環境、機械等鋼構造物の設計・製作から施工まで手掛けています。
特に橋梁の受注シェアは約2割と業界首位で、技術力に定評ある模様。
システム建築(工場、倉庫、店舗、スポーツ施設)も有名で、業界で唯一のシステム建築専用工場にて建築コストの低減や生産性向上、工期の短縮を図っています。
また、建築鉄骨部門は超高層ビル建設にも参画するなど優位性あり。
その他液晶製造装置の基板といった精密機械向けも展開。
イメージとしては、橋の会社やな。
1906年創業で社歴も長い。
有名なトコロでは、レインボーブリッジや明石海峡大橋や大鳴門橋、多々羅大橋や生名橋(瀬戸大橋)といった橋梁を手掛けています。
四国在住の身としては意外に身近な会社だったりして。
また、国土強靭化には合致している銘柄ですね。
セグメントとしては以下の区分になっています。
(出典:2023年3月期第2四半期決算説明会資料)
・橋梁事業:新規の橋梁設計・施工や保全事業、海外事業も。
・エンジニアリング関連事業:システム建築(工場、倉庫、店舗、スポーツ施設)、土木事業(特に地震・津波対策としての港湾・海洋構造物の製作)、超高層ビル等の鉄骨建方工事やスタジアムといった大空間構造物の施工。
・先端技術事業:半導体や液晶パネル等精密機器製造装置の生産をサポートとして構造体フレームの提供。また、解析・設計、製造、管理業務領域でソフトウェアの開発・販売等。
・不動産事業:不動産賃貸。
上記2Qの実績見てもわかる通り、
橋梁事業とエンジニアリング関連事業が
主要事業と考えて良さそうです。
20243月期2Q時点での数値ですが、営業利益率は橋梁事業:約6.3%、エンジニアリング関連事業:14.6%と大きな差があります。
エンジニアリング関連事業の売上が増加した方が
利益の増加幅は大きくなるということか。
現在の株価と配当利回り。
2024年1月23日現在 株価:2,742円、配当利回り:3.28%
(株価のリンクはヤフーファイナンスへ跳びます)
株価は現在2017年2018年頃の高値付近になっています。
コロナ以降概ね2,000円以下での推移もありましたが、
2023年2月以降株価は上昇基調です。
配当利回りとしてはもう1声欲しい。
収益状況。
①売上・利益推移。
売上高は、2023年3月実績で1,649億円程度。
(出典:IRBANK)
2008年3月期リーマン時期は赤字でしたね…。
その後は東日本大震災の後及びコロナ時に若干業績下がっていますが、総じて右肩上がりに緩やかではありますが業績は成長しているようです。
2024年3月期も若干の増収増益見込。
意外に安定的です。
②営業利益率。
9.2%(2023年3月期)
凄く高いわけではないですが、業種としてはまずまず高い方かと。
2009年3月期の黒字化以降徐々に営業利益率は上昇。
最近数年は10%前後といい感じ。
③(参考)ROE、ROA、EPS。
(出典:IRBANK)
ここ数年ROEも10%程と高目(業種を考えるとより一層)
ちなみにEPSの伸びが顕著です。
後記しますが配当を年々増やしてくれています。
また2023年3月期は12億の自己株取得も実施。
・エンジニアリング関連事業も主要事業で利益率は寧ろこちらが高い。
・利益率は業種を考えると高目かと。
・リーマン時は赤字だが、その後は業績概ね右肩上がり(東日本大震災、コロナ時は若干業績凹んでいる)で意外に安定的。
・ROEはまずまず高く、EPSはかなり伸びている印象。
CF状況。
(出典:IRBANK)
営業CFは不安定です。
2023年3月期は売上債権の大幅増加が営業CF▲の要因。
2021年3月期の営業CFの大幅減、2017年3月期の営業CF▲も同様の理由
業種的に年度末完成工事の影響を受けるんかなー。
受注先は、、、
(出典:2023年3月期第2四半期決算説明会資料)
国、地方自治体や高速道路会社といった公的な得意先が約半分です。
年度末完成の影響受けそうですね。
財務状況。
①自己資本比率。
58.8%(2023年3月期)。
ここ数年60%前後の水準。
業種的には高い!
業績の悪化したリーマン時でも、
自己資本比率は50%を超えていたようです。
②現預金残高等。
2023年9月末時点で260億円(総資産の約13.5%)。
投資有価証券含むと総資産の約20.5%。
借入金、社債は161億円。
社歴の長い会社で持ち合い株式も多く現在解消中。
③利益剰余金の増加。
(出典:IRBANK)
利益剰余金、順調に増加!
業績の上昇とともに順調に蓄積中!
総資産の約半分が利益剰余金。
現預金残高が目立って高くない中、自己資本比率が高いのは
この辺りが理由ですね。
配当状況。
直近の配当利回り:3.28%(2024年1月23日時点)
2024年3月期は1株当たり年間90円(前年より5円増額)。
増配してる~。
そして特筆すべきは何よりコレ、
(出典:2023年3月期第2四半期決算説明会資料)
嬉しい~
また、自己株式取得も時々実施。
2023年3月期中に約12.5億円実施しています(総還元性向:約42%)。
・2024年3月期増配。
PER。
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しないのですが、、、
PERは約9.3倍(2024年1月23日時点)。
(PBRは0.9倍程度)
(出典:IRBANK)
現時点の水準は比較的割安。
徐々にPER低下傾向ですね。
その他 横河ブリッジホールディングスに関する特記事項
2024年3月期着地見込。
(出典:2024年3月期第2四半期決算短信)
・営業利益:160億円 (同+5.1%)
・経常利益:160億円 (同+3.5%)
・親会社株主に属する当期純利益:120億円 (同+6.7%)
増収増益!
営業利益率は9.6%。
今期も業績は順調そう。
受注状況は気になるぞ。
(出典:2023年3月期第2四半期決算説明会資料)
上記の通り前期と比べると、主要事業の受注状況は芳しくありません。
ただ2Q決算説明資料によれば、前期比減でも想定通りの模様。
・橋梁事業:
上半期は大型案件の入札が少ない。下半期の大型案件の受注に注力、トップシェアの維持と受注目標の達成を目指すとの記載。
・エンジニアリング事業:
中小規模の工場・倉庫で建設コスト上昇等により受注が伸び悩み。今下半期から回復を見込み、引き合いは堅調に推移との記載。
3Q以降の受注状況に注目!
3Q以降で巻き返しできるといいな。
5911 横河ブリッジホールディングス まとめ
〇評価できる点は、
- 業績は安定的に右肩上がり。
- 業種としては営業利益率まずまず高目。
- 国土強靭化という政策には沿う銘柄。
- 財務安全性は高い。
- 何はともあれ累進配当!!
- 増配続く。
- 比較的割安か。
- 2024年3月期も増収増益予想。
〇懸念点としては、
- 営業CFは不安定で時々赤字(業種の特徴と言えるが機械的に投資要件とする場合はマイナス点)。
- 配当利回りもう少し欲しいかも。
- 当期の受注は前期比減。
このような特殊土木・建築は好きな事業ですし、
まずまず良い銘柄と思います。
ただ、累進配当以外の数値・指標自体はあまり目立たないかも。
また配当利回りも、もう少し欲しい気がします。
個人的には、どうしても欲しい!という感じではなく、余力があれば、或は数十銘柄のうちの1つとして検討してみようかという銘柄でしょうか。
累進配当は超魅力やけどね。
・2024年3月期の業績動向。
・今後の受注状況。
もし興味が湧いたら
研究してみて下さいまし。
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