今回は、3763プロシップ。
実は配当利回りを見ると現時点では高配当株ではないのですが、先日のコロナショック時等の市場暴落時には、高配当株投資として投資が可能な水準まで株価が下がってくる可能性があります。
私も数年前から着目していた会社なのですが、
買いそびれたままどんどん株価が上がってしまい残念に思っていたところ、
コロナショックで一時的に株価が下がったので、
ようやく購入することができました。
高配当株投資 銘柄分析 3763プロシップの概要
事業内容
主に固定資産廻りの管理システムを販売しています。
イメージしやすいのは償却台帳とかリース台帳とかでしょうか(販売管理システムなんかも販売しています)。
会計に携わった経験があればとてもイメージしやすい会社なのですが、
そうでない場合はわかりにくいかもしれません。
一度会社HPで製品内容を確認されることをお勧めします(参照:会社HP)
セグメントは2つで「パッケージソリューション事業(売上の約95%程度)」と「その他事業」。
「パッケージソリューション事業」は、固定資産システム及び販売管理システムにおけるコンサルテーションから導入、保守までを含む事業で、「その他事業」とは、受託開発及び運用管理業務等。
一応2セグメントありますが、
売上も利益もほとんどパッケージソリューション事業から創出されています。
主要数値
(出典:バフェット・コード)
2020年12月15日現在 株価:1,440円、PER:18.9倍 配当利回り:2.4%
株価の状況(クリックするとヤフー・ファイナンスへ跳びます)
収益状況
売上・利益推移
売上高は、直近10年ほど右肩上がり。
直近2020年3月期で5,052百万円。
営業利益も概ね右肩が上がりですね。
成長中かな
尚、EPS推移は以下の通り
(出典:IRBANK)
営業利益率
29.1%(2020年3月期)
かなり高いです。ここ数年だと30%を超える年もありました。
ROE
11.6%(2020年3月期)。
これも高いです。
ちなみにROAは9.4%。
後述しますが自己資本比率が高いのでROEもROAもそんなに差がありません。
CF状況
(出典:バフェット・コード)
営業CFは過去10年間安定して黒字。
素晴らしい!
財務状況
自己資本比率
80.8%(2020年3月期)。
スゴ。
現預金残高(2021年9月末日現在)
8,310百万円(総資産の約74.9%になります)。
また投資有価証券が1,020百万円あり現預金とこれらで、総資産の約84.1%を占めます!!
そして無借金。
配当状況
直近の配当利回り:2.4%です。
2021年3月期は年間35円の配当予想となっています。
2020年3月期は記念配当10円あり45円でした。
2021年3月期の配当性向(予想)は約46%。
配当性向は概ね30%~50%で推移しています。
健全かつ比較的株主還元に積極的と言えるのではないでしょうか。
PER
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しません。
そう意味では高配当割安株投資いうのが正確な表現かもしれません。
さてPERですが18.9倍。
私個人としては割安でない判断です。
ただいわゆる情報通信銘柄のPERとしては決して高くありません。
あくまで私個人のルール上はあまり業種に拘らず一律的な数値で判断しています。
投資を行っている人から見ると、業種によって投資家の期待成長率は異なりますし、
実際成長率も異なるので、理論的には私個人の基準は正解ではないですが、
私個人は保守的に自分を規制しているので…。
その他 高配当株銘柄 プロシップに関する特記事項
2021年3月期予想
(出典:2021年3月期 第2四半期決算短信)
多くの企業がコロナの影響により減収・減益予想ですが、プロシップは増収増益での着地を見込んでいます。
高収益and財務安全性の高さ
利益率も高く、自己資本比率も高い。
なんといっても保有現預金残高が目を引きます。
勿論効率的な経営を目指すなら現預金残高の有効利用を求められそうですが、高配当株投資おいては配当出しつつの現預金残高は却ってメリットです。
今後しばらくキャッシュという意味での配当原資に全く不安がありません。しかも、効率性でいうとROEやROAも充分高い。
最大の優位性 堀がある!
いわゆる著名な投資家達が重要視していた部分になります。
プロシップの場合は、プロシップが提供する水準での代替サービスがないことや、乗り換えコスト、顧客の特異性にあります。
ここは業界に居た人間としても少し文量を取りたいので、
次回(多分)に改めて記載します。
少し専門的な話にもなるのですが、結論として競争優位性が非常に高いと言えます。
高配当株銘柄(現時点ではないけど) 3763プロシップ 総括まとめ
現時点では高配当株銘柄には少し配当利回りが足りませんが、日頃株価(及び配当利回り)を注視しておきたい銘柄です(勿論配当利回り2.5%以上を目標として投資している方は充分ターゲット)。
成長性、収益性、安全性いずれも高いと思います。
高配当株投資の枠組みであれば暴落市場の際には拾っておきたい銘柄ですし、この銘柄に関しては高配当株投資を行っていなくても所謂成長株投資の枠組みでも充分に投資対象になりうると考えます。
今後の個人的着眼点としてはもうちょっと株価下がってくれれば…。
これに尽きます(笑)
それでは、良い1日を!
尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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