最近高配当株としてちょくちょく名前の挙がるJR九州ですが、セグメントを見てみるとちょっと意外かもしれないことがわかります。
JR九州 セグメント
直近2021年3月期。
(出典 2021年3月期決算短信 より)
赤枠で囲った外部顧客への売上高というのが損益計算書の売上高と一致します。
鉄道会社なんですが、JR九州の場合鉄道事業(運輸サービス)の売上は、全体売上の約30%と意外に低いです。
この辺りJR九州をよく見ている人には有名なことですが、最近JR九州が気になってきた方は知っておいた方がよい情報かと思います。
ちなみに同決算短信によれば各セグメントの説明は以下のとおり。
運輸サービスグループにおいては、鉄道事業、バス事業及び船舶事業等を行っております。建設グループに
おいては、建設業、車両機械設備工事業、電気工事業等を行っております。不動産・ホテルグループにおいては、駅ビル等の不動産賃貸業、マンション分譲等の不動産販売業及びホテル業等を行っております。流通・外食グループにおいては、小売業のほか、飲食業及び農業を行っております
2020年3月期。
但し、上記の2021年3月期は、コロナの影響を大きく受けているので、全くコロナの影響を受けていないわけではないですが、1年前も見ておきましょう。
2020年3月期だと運輸サービス売上の全体売上げに占める割合は約38%となっています。
いずれにしろ、「JR九州」と言っても、運輸サービス事業は全体の4割程度。
そうすると、人口減少とか赤字路線の状況や赤字路線を今後どうするのか、といった地方の鉄道に関するネガティブなイメージだけ持つのは少し判断を誤る可能性があるかもしれません。
(出典 決算説明会資料 より)
例えば、このような商業施設のオープンは
業績にポジティブに影響しそう。
一口にJR(その他の鉄道会社も)といっても、結構会社ごとに特徴があるので、投資する場合はセグメント情報をよく見てみることをお勧めします。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、これら銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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