決算発表シーズン突入。
今日は高配当株キヤノンの2022年12月期第1四半期決算について確認しました。
前日の子会社キヤノンマーケティングジャパンの同期決算発表内容が良かったことと、昨今の円安等もあり期待していた方も多かったのではないでしょうか。
高配当株キヤノン 2022年12月期第1四半期決算
概況。
(出典:決算説明会資料より)
- 売上高:8,794億円(前年同期比+4.4%)
- 営業利益:761億円(同+7.9%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:460億円(同+3.4%)
前期2021年12月期決算に引き続き良かったと思います。
また営業利益率8.6%と、若干ではありますが上昇傾向にあるのが嬉しいですね。
もしかしたらもっと良い決算を期待していた人も
多かったかもしれませんが…。
セグメント
(出典:決算説明会資料より)
各セグメントの利益率は若干下がっているようにも見受けられるものの、全社消去(グループ間取引)での営業利益の減少が前期よりも少ない為か、全社レベルでは増益で利益率も上昇との模様。
メディカルの利益率の低下が気になりますがこれは計画どおりということらしいです。
受注は高水準に積み上がっているとのこと。
2022年12月期 通年予想
業績予想
祝! 上方修正。
もっと多額の上方修正を期待していた人もいるかもしれませんが、個人的には充分ですね。
何より最終的な営業利益率は9.0%!
営業利益率9%って何期ぶりだ~!!
(出典:IRバンクより)
こうしてみると、大分復活してきました。
配当予想
年間100円。こちらは修正なし。
今の所増配はなし。
配当性向は約41%程度。
だいぶ健全になってきました。
高配当株キヤノン 特記事項。
営業利益率推移。
また、前期決算に引き続き、ここ20年程度の営業利益率を並べてみました。
「デジカメ全盛であった2000年代の営業利益率を目指すのは
なかなか難しいかもしれませんが、なんとか8%~10%程度をキープ
してもらいたい。」と以前コメントしましたが、
9.0%まで射程に入ってきたようですね。
会社もこんな方向を目指しているようです(前四半期から再掲)。
8~10%どころか、営業利益率12%ですって!
受注は好調らしい。
決算短信の文章を掲載します。
(出典:2022年12月期第1四半期決算短信より)
ごちゃごちゃしているのでざっと読みで良いですが、「需要増加」「需要回復」「堅調」というポジティブな単語しかありませんね。
受注状況にある程度手ごたえがあるみたい。
今四半期は在庫が増えていますが、同短信の記載によれば、半導体不足や物流逼迫を背景に、キーパーツと主要製品の在庫レベルを高めにしているそうです。
半導体不足や物流がスムーズなら
もっと出荷できた自信があるのではないかと
推察しています。
為替。
当期の業績予想は以下の為替見通しが前提となっているようです。
・1ドル=119.16円
・1ユーロ=130円
為替1円の変動による影響額は以下のとおりとされています。
(出典:2022年第1四半期 決算補足資料 より)
ドル円が1円円安になれば、営業利益が32億円増えるってことね。
この辺り頭に入れておくと良いかと思います。
頭に入れると言っても数値を暗記する必要はなくて、確認したい時に「あーあそこに書いてあったな」と見に行ければ良いです。
2022年4月26時点の配当利回りは3.39%。
一般的には高配当の部類ですが、今やってる高配当株投資においては投資するにはちょっと低い。
思ったより上方修正なかったと判断されたら
株価は下がると思うので、その状況を確認しつつ
良い利回りになったら追加してもいいかなぁと
個人的には考えています。
以前のように配当を出すわけではありませんが、引き続き借入返済を優先し財務体質強化してもらって徐々に増配を期待する方向でよいかと思っています。
個人的には、前期末決算に引き続き
今後に期待できるような決算発表だったぜい!
尚、当然ですが、これら銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
コメント