9986 蔵王産業。
また地味目の小型株ですが、高配当株界隈では時々目にする銘柄。
2022年7月15日時点の配当利回りは約3.6%。
高配当株銘柄 9986 蔵王産業 概要
事業内容
清掃機器や洗浄機器(工場やビルの使用)の輸入、開発、販売。
ホームセンターへのOEM商品も提供しているようです。
多くの商品が輸入品で、実演販売が特徴。
ニッチ市場を押さえている模様。
卸売業。
こんなやつ。
(出典 蔵王産業HPより)
なんか久々に事業イメージしやすい銘柄やな。
セグメントも単一のようです。
現在の株価と配当利回り。
2022年7月15日現在 株価:1,873円、配当利回り:3.6%
収益状況
①売上・利益推移
売上高は、2022年3月実績で89億円。
(出典:IRBANKより)
安定的な業績を残しています。
また2022年3月期はかなり好調だったようです。
②営業利益率
14.4%(2022年3月期)
卸売業にしては高い!
ここ10年程度営業利益率約14%程度で安定しています。
③ROE
9.6%(2022 年3月期)
まずまず高めです。
後ほど記載する自己資本比率が高い点を考慮すると良い数値と思います。
(出典:IRBANKより)
後述の通り現預金が厚く純資産が多額だと、
ROE算出上分母が大きくなるため低めの数値となります。
効率性は悪いとも言えますね。
ただ高配当株投資においては効率性より安全性(笑)
CF状況
(出典:IRBANKより)
毎期しっかり営業CFプラス。
言うことないね。
財務状況
①自己資本比率
85.5%(2022年3月期)。
うぇーい!
素敵☆
②現預金残高等
2022年3月末時点で39億円(総資産の26.7%)。
しかも現預金と同水準の有価証券も保有しており現預金と合わせて総資産の約51%を占めます。
一方借入金はなし。
ブラボー。
配当状況
直近の配当利回り:3.6%(2022年7月15日時点)
2023年3月期は年間68円と前年78円より減配予想となっています。
(出典:IRBANKより)
配当利回りの過去推移は3.5%~5%程度。
今の水準は過去と比べると少し低め。
以前は配当性向50%程度でしたが現在は40%程度となっているようです。
PER
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しません。
PERですが約11.2倍。
(PBRは0.8倍程度)
過去3年のPERの推移を見ても10倍~15倍の間で推移しており、現時点のPERは低めな部類といってよいと思います。
ちなみに期末日時点の数値で10年程度見ると以下のような感じ(ついでEPSも)。
(出典:IRBANKより)
その他 高配当株銘柄 蔵王産業に関する特記事項
①2023年3月期着地予想。
(出典:2022年3月期決算短信)
・減益幅は10%以上。
・営業利益率は約14.1%。
なんせIRがショボイ…。
最低限のIRしかありません。
四半期決算の経過を追っていきたいと思います。
②こちらも役員退職慰労金制度廃止
(出典:役員退職慰労金制度の廃止及び譲渡制限付株式報酬制度の導入に関するお知らせ)
時代の流れですかね。
高配当株銘柄 9986 蔵王産業 総括
〇評価できる点は、
- 業績安定的。
- 営業利益率も業種を考えるとかなり高い。
- 現預金残高、自己資本比率等安全性抜群。
- 割高ではないと思う。
〇懸念点としては、
- 2023年3月期減収減益予想。
- 2023年3月期減配予想。
- 効率性は低いのでキャピタルゲイン狙いには向かないかも。
- IR非積極的。
2023年3月期の減収減益予想が気になりますが、財務安全性抜群。
主力銘柄ではないものの高配当株ポートフォリオに入れることに
問題はないと考えます。
できればもう少し配当利回りが高め(4%くらい)の時に買いたいです。
今後の個人的着眼点
・2023年3月期の決算状況(まずは第1四半期要check)。
もし興味が湧いたら研究してみて下さいまし~。
コメント