高配当株 7272 ヤマハ発動機 について確認してみました。
2022年3月18日時点の配当利回りは4.6%。
ジュビロ磐田のスポンサーとしても有名です。
配当利回り高め♪
高配当株銘柄 7272 ヤマハ発動機の概要
事業内容
ヤマハ発動機は、ご存じの通り二輪自動車が有名で世界大手です。
(出典:ヤマハ発動機HPより)
このページの下部に販売製品の一覧が掲載されています。
各製品に関するプロフィールや市況、生産拠点なんかも記載されていて理解を深めるには良いページと思います。
わかりやすい!
また、決算短信のセグメント説明も参考にしてください。
(出典:2021年12月期決算短信 より)
だいぶイメージが沸いてくるかと思います。
思ったより製品が多岐に渡ってるね。半導体製造装置や産業用ロボットは知らなかった~。
ちなみに、音楽関係のヤマハとは別会社です。
元々は同じ会社でしたが、1950年代に分社したようです。ロゴも似てるけどよく見ると違うようですよ。
尚、最近の株価は、昨年秋ごろから下落傾向です(クリックするとヤフーファイナンスさんへとびます)。
主要数値
2022年3月18日現在 株価:2,495円、PER:6.6倍 配当利回り:4.6%
(出典:バフェット・コードさんより)
収益状況
①売上・利益推移
売上高は、2021年12月実績で1兆8,124億円。2022年12月期予想2兆円。
(出典:IRBANK)
売上も営業利益もなんとなーく(笑)概ね右肩上がりと言ってよいかな。
特に売上は年によって少しばらつきありますが。
2020年12月期はコロナの影響で業績が落ち込んだんだと思います。
2020年12月期のセグメント情報です。
特徴は以下。
- ランドモビリティ(二輪など)の収益規模が圧倒的に高い。
- 利益額ではマリン最多。
- 金融を除いた利益率はマリン(19.6%)→ロボティクス(14.6)→ランドモビリティ(5.8%)の順。
- 金融の利益率は39.3%。
意外にもマリンが稼ぎ頭。
比較的複数の事業が育っているとえいます。
1つの主要事業以外の新規事業が育っていない会社は高配当株銘柄でも少なくありませんが、その点ヤマハ発動機の良い面ですね。
それと、自社製品の購入やリースに対する金融業を持っているのは大きいと思います。
直近のBSを見ると金融業の債権が多額になってきていることがわかります(長短合わせると売掛金・受取手形の倍の水準)。
当初は想像していませんでしたが、今後貸倒費用の増減なんかも見るべきポイントになってきそうです(2021年12月期の貸倒費用は減少しているとのこと)。
②営業利益率
10.1%(2021年12月期)
かなり高いわけでも、低いわけでもないですかね。まずまずといったトコロ。
③ROE
18.1%。
まずまず高い。
ちなみにROAは8.5%。
CF状況
(出典:バフエット・コード)
2013年以降はきちんと営業CFを創出しています。
財務状況
①自己資本比率
46.9%(2021年12月期)。
まずます。
②現預金残高等
2021年12月末時点で276,412百万円。総資産の約15.0%になります。
投資有価証券も加えると総資産の約22.2%。
一方で、借入金と社債で458,512百万円残高があります。
上記2020年12月期のCFで財務CFが大きくプラスなのは、長期借入が要因。
他の高配当株投資銘柄と比較すると、若干安全性に劣るかも。
本当は借入金や社債に関して、運転資金用、設備投資用、金融業用と使徒・目的がわかれば良いとは思いますが外部からだと難しいですね。
ただ、今後も金融事業が大きくなるということは、有利子負債も増加する可能性があると思っています。
従って、ヤマハ発動機の場合は金融事業の特性から「自己資本比率70%」「無借金経営」ということにはならないと考えています。
配当状況
直近の配当利回り:4.6%です。
2022年12月期は年間115円の配当予想となっています。2021年12月期も115円でしたので据置。
(出典:IRBANK)
配当性向が30%程度なのでかなり健全といえます。
この表には掲載されていませんが、リーマン時には無配だったようです。
また2009年12月期は最終赤字になっており、今後もショックと呼ばれるような景気後退期には減配、大幅な減収減益なんかもあるかもしれません。
景気敏感株といえそう。
一方で、コロナ時業績悪化はしましたが、黒字をkeepした点は評価できますね。
PER
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しません。そう意味では、高配当割安株投資いうのが正確な表現かもしれません。
PERですが、約6.6倍。
PBRも1倍程度。
良い感じです。
割高感はないですね。
その他 高配当株銘柄 ヤマハ発動機に関する特記事項
①2022年12月期予想。
増収・増益(経常利益まで)予想。
(出典:2020年12月期本決算説明会資料 より)
マリンの利益が!
②なので、マリン確認。
丁度、2022年3月17日にマリン事業の説明会資料がHPにUPされていました。
(出典:マリン事業説明会 より)
上記は1ページだけの抜粋ですが、先進国の人口当たりの船舶保有率や、船外機の大型化の状況などの説明がなされています。
興味ある方はご確認下さい。
なぜ、マリンだけ?とは思いましたが(笑)
力入れてるのはよくわかります。
③昔々。
検索すると出てきますが、2005年に軍事転用可能な無人ヘリコプターを中国に輸出しようとして事件になったことがあるようです。
組織的な事件なのかどうかは知りませんが、不祥事を起こした銘柄に対しては投資も少し及び腰なので、若干気になりますね。
不祥事と言っても規模等様々なので、軽微な案件1件でもあったらダメというわけではないです。内容次第。
内部統制も含めどう改善されたのかは気になります。
高配当株銘柄 7272 ヤマハ発動機 総括まとめ
評価できる点は、以下。
- 収益力まずまず高い。
- 自動二輪やマリンでのシェア優位。複数の事業が育っている。
- 配当性向はまだ余裕がある。
- PERも高くない
- 来期予想増収・増益
懸念点としては、
- 有利負債はそれなりにある。
- もう不祥事なしでお願い。
思ってた以上に収益性が高く、配当利回りも高く、PERは低く、個人的には高配当株投資の対象になり得る会社と思いました。
強いて言うと、金融、商社以外の他の高配当株候補銘柄と比べると、少し有利子負債が多いかなという点。
本質には関係ないですが、決算月も3月でないので決算のフォローもは早めにできそうです。
今後の個人的着眼点
- 2022年12月期の実績数値。
- マリン事業、ロボティクス事業の成長具合、或は高利益率の維持度合。
- 貸倒費用の増減。
興味が湧いたら研究してみて下さいね~。
今回は紹介できませんでしたが、ヤマハ発動機に興味が湧いたら、「中期経営計画説明会プレゼンテーション資料」も一読してみて下さい。
それでは、よい1日を!
応援する。
尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
コメント