おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 ステップ(9795)
最近何回か取りあげた銘柄で神奈川県地盤の学習塾です。
2023年9月期の本決算発表ありました。
2023年11月1日現在の株価は1,874円、
配当利回りは3.95%。
ステップ 2023年9月期
経営成績。
(出典:2023年9月期決算短信)
営業利益:31.9億円 (同 ▲12.7%)
経常利益:32.2億円 (同 ▲13.5%)
当期純利益:24.0億円 (同 ▲6.2%)
減益ですがこれはある意味予定通りというか、
会社の意思でそうなってます。
以前の銘柄確認の際にも記載しましたが、減益になっても下記を実施するという会社判断で、元々前期比で減益予想でした。
・従業員給与の積極的な引上げ、特別賞与支給。
・教室備品類の充実。
それでも通期予想から若干減収でしたが、
各利益は通期予想より上振れ着地となっています。
これらの施策は引き続き継続されるようで、今回の営業利益率の水準が今後しばらく続く見込みだとか。
ちなみに、生徒数は引き続き増加しているとのことでこの辺りが増収要因かと。
但し下期の生徒数は伸び悩みとのことで、
インフレに備えた節約志向の高まりが
要因ではないかということです。
財政状態とCF状況。
財政状態。
(出典:2023年9月期決算短信)
自己資本比率相変わらず高く、90.6%!
そりゃスゴイわ。
資産負債の目立った増減というと現預金が3.7億円増加したこともありますが、何より投資有価証券が11.4億円増加しています。
尚、大地震等の災害に備えて現預金等の内部留保を
今まで行ってきたようです。
現預金残は約97億円で総資産の約33%。
CF状況。
(出典:2023年9月期決算短信)
前記のとおり現預金は潤沢や。
投資CFの支出が大きいですが投資有価証券の購入が要因。
財務CFの支出が減少しているのは、前期は12億円の借入返済がありましたが、当期は1.1億円の返済行った為。
増配と自己株式取得と!
増配。
(出典:剰余金の配当に関するお知らせ)
2023年9月の配当を48円に増配(年間72円へ)。
また後述しますが、2024年9月期の配当予想も年間74円とこちらも増配!
嬉しいですね!
自己株取得。
自己株も!
①若干の増収だが減益決算。
②減益は想定通り。給与引き上げや特別賞与支給、教室備品類の整備等が要因。
③財務安全性は変わらず高い。
④CF状況問題なし。
⑤2023年9月期配当増配!&自己株式取得も。
⑥2024年9月期配当も増配予定。
来期業績予想
業績予想。
(出典:2023年9月期決算短信)
営業利益:33.3億円 (同 +4.6%)
経常利益:33.9億円 (同 +5.4%)
当期純利益:24.0億円 (同 +0.2%)
増収増益ですが、営業利益率は約22.4%。
2022年9月期の約26.7%からは低下したままです。
会社の言う通りしばらくは従業員処遇改善や教室設備整備の為、
この辺りの利益率水準になる予定。
業績を下げる施策ですが、個人的には良い方向と捉えています。
利益率下がってもまだ充分な利益率ですしね!
社員への還元や環境整備は重要。
配当予想。
年間74円(2023年9月期から2円増配)。
増配予定や!
ちなみに、2023年9月期より配当性向を従来の「30%目安」から「50%目安」に引き上げられています。
ステップ 気になるトコロ
確かに売上原価増加。
売上原価率、手計算ですが前期の「67.5%⇒72.3%」へ増加しています。
決算短信に売上原価明細があったので見てみると、、、
確かに人件費の対売上比率は(これも手計算ですが)、「約47.2%⇒約50.0%」へ増加しています。
教材費もそうですし、消耗品費含む経費も
前期より増加しています。
人件費の引き上げは少なくとも2024年9月期までは続くようです。
2024年9月期はどの程度まで人件費が増加するかは気になるトコロ。
今後の開校予定など。
横浜市や川崎市に開校余地が多くあるようで、来週も4校は開校決定の模様。
この辺りの方針・背景は決算短信文章を掲載しますが、
(出典:2023年9月期決算短信)
今後注力エリアであり開校余地も多い横浜市・川崎市は、今のところ少子化の流れが緩やかな点は有利ですね。
子供が減れば、より一人一人への教育費が高くなる傾向というのも
大枠としては理解できます。
決算短信を読む限り、受験成績も良いようですし
(この辺りは業界でよく聞く複数塾の重複カウント
なんかもあるかもしれないので額面通り受けとって
良いかはちょっと?かもしれませんが)、
定員オーバーで断っている生徒も結構いらっしゃって、
既存校でも増床・移転を進めていることを考えても、
塾としての品質はそれなりに高いのだと個人的には
考えています。
横浜、川崎市となると既存塾も多いでしょうし、県境を越えるとこれまた都立高受験で有名な学究社もあります。
この辺りの他塾との競争、棲み分けの行方は
気になるな。
まとめ
・人件費引上げや教室環境の整備に注力しており、しばらく利益率は当期並みで推移とのこと。
・財政状態は相変わらず抜群。
・現預金等蓄積しすぎのキライあるものの大災害等に備えており、また高配当株投資上は却ってwelcome。
・2023年9月期増配&自己株取得。
・2024年9月期も増配予想、増収増益予想。
・開校余地多く(今のところ少子化の影響少ない)横浜市、川崎市に開校していく方向。
減益とはいえ事前に予想されていましたし、その理由も個人的には納得感のある理由ですので、ネガティブな印象は持ちませんでした。
下がったとはいえまだ利益率は充分高いしね。
人や環境も大事。
現時点ではなかなか良い銘柄と捉えています。
ステップ 2023年9月期決算でした。
そうそう。
最近何回か取りあげているのでよかったら合わせてどうぞー。
コメント