高配当株 電源開発。
最近JEPX経由の電力価格の高騰がよくニュースになるので、JEPXとの取引量がどのくらいか確認したいと思い少し調べてみました。
そして、電力価格の上昇は電源開発にとってメリットなのかデメリットなのか。
お恥ずかしながら、しっかりその辺り認識してなかったので今更ですが。
高配当株電源開発とJEPXとの取引関係。
JEPXについて。
JEPXとは、正式名称 ”一般社団法人日本卸電力取引所(英語表記:Japan Electric Power Exchange)” で、電力の現物取引および先渡取引などを仲介。会員登録した事業者は入札を通した電気の売買が可能。
取扱われる電力価格は電力の需給状況の影響を受けます。
夏とか冬とか需要が多い時は価格が騰がるってことね。
興味のある方はHPをどうぞ。
電源開発の取引状況。
この図がわかりやすいです。
(出典:電源開発 2022年3月第3四半期決算説明資料より)
発電した電力をJEPXを通じて販売もしていますし、JEPXから電力を購入したりもしています。
電源開発からみたJEPX電力価格上昇の影響は?
JEPXを通じた電力価格の上昇は、電源開発にとって良いことなのか悪いことなのかが気になりますが、
以下のように、業績にはプラスに影響するようです。
(出典:電源開発 2022年3月第3四半期決算説明資料より)
JEPXでの価格の上昇は、
これにて、終了!
でも良いのですが、もう少し調べてみようかと。
JEPXへの販売と購入の実際の数値を比較確認したいと思ったのですが、ざっとIR確認した感じでは良い資料が見当たりませんでした。
ただ上記のように、JEPX価格上昇は、電源開発にとっては増収増益となることから恐らく以下はわかります。
JEPXを通じた電力販売(量、金額) > JEPXから電力購入(量、金額)
じゃあ、どれくらい量や金額に差があるのかなと思ったのですが…。
開示資料の売上内訳は、どちらかというと、発電方法の内訳(火力とか水力とか)を表示している資料ばかりで、JEPXへの販売量や金額はなかなか見当たらず。
、、、と思ったら、
有価証券報告書に以下がありました。
ただ、四半期報告には記載がなかったので1年前のものになります。
(出典:2020年12月有価証券報告書 より)
2019年12月期と2020年12月期で全然割合が違いますが、
2020年12月期だと売上の約3割がJEPX通じての売上のようです。
一方で、3番目に記載されている「東京電力エナジーパートナー㈱」は小売事業者なので、恐らくこの1割程度の売上高が、JEPXから購入した電力の売上ではないかと、上記の電力販売の流れ図から勝手に想像しています。
また、上記に挙げた決算説明資料には、以下の資料がありました。
この資料を見る限りは、
電力量としては約15%~20%をJEPXからの購入電力の小売業者への販売と読めそうです。
ちょっと想像込なので、推察があっているかどうか不安です。
違ってたらごめんなさい。
単純に電力量や販売金額だけの比較なので、各々の販売先等との契約条項は不明なため、上記の数値だけで細かくは判断しかねますが、ざっくりの大枠として捉えて下さい。
また、私が見落としているだけでもっとわかりやすい資料があったらごめんなさい。
いずれにしろ、JEPX電力価格の上昇は、電源開発の業績にとってはメリットということはしっかり認識しておこうと思っています。
今更かいっ。
2021年12月期の有価証券報告書も公開され次第また確認してみたいと思っています。
おまけ。
素朴に、JEPXを通じた販売と購入があるなら、わざわざJEPXから購入しなくても自前の発電電力を小売業者に販売することはできないのかな、という疑問はあります。
この辺りは調査不足ですm(_ _)m
ただ、有価証券報告書に以下のような記載がありました。
(出典:2020年12月有価証券報告書 より)
子会社でJEPXから電力を調達していた模様です。
電源開発本体はJEPXから全く調達していないのか、そもそもできるのかできないのか等は不明(法令や契約のしばり等もあるかもしれません)ですが、この合併は2021年12月が合併期日となっています。
従って、2022年12月期にJEPXからの電力調達がどうなっているかは確認したいと考えています。
高配当株投資の際、それなりに調べて投資しますが、投資した後で疑問はいろいろ出てくるねー。
会社の中にいるわけではないから、正直わからないことが多い…。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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