高配当株セブン銀行の2021年3月期第2四半期決算を見ておきます。
高配当株 セブン銀行 2021年3月期第3四半期決算
2021年3月期第3四半期決算
(出典:2021年3月期 第3四半期決算短信より)
減収で経常利益も減益です。
- 経常収益:104,002百万円(前年同期比:△7.4%)
- 経常利益:28,731百万円(同:△8.9%)
- 四半期純利益:21,386百万円(同:2.8%)
最終利益が前年比プラスなのは、固定資産処分益(売却益かな?)があったためです。
減収減益の理由ですが、決算短信の記載によると、新型コロナウイルス感染症の拡大による個人消費停滞や外出自粛、生活様式の急激な変化等によるATM利用件数の減少が理由とのことです。
後段はキャッシュレスの浸透も含まれますね。
2021年3月期予想
予想の変更はありません。
- 経常収益:134,200百万円(前年比:△9.6%)
- 経常利益:32,800百万円(同:△17.6%)
(出典:IRBANKより)
2020年3月期以降業績頭打ち感がありますね。キャッシュレスの浸透、外出自粛によるATM利用数の減少、ATM手数料単価の低下等が要因でしょうか。
配当は2020年3月期から据置予想です。
高配当株投資における 8410 セブン銀行
(出典:2021年3月期第3四半期決算説明資料より)
明るい兆しとしては、当第3四半期のATM平均利用件数は回復しつつあります。
一方で、ATM受入手数料単価は123.1円と、前年同期の131.9円より低下しています。
単価が下がるのは嫌ですね。完全な想像ですが、我々がATMで引き出す際、「〇万円以上の引き出しは手数料無料とか毎月〇回までは引出料」で引き出して手数料払わないと、セブン銀行の実入りも少ないのかも。
国外でのATM展開や新事業も取り組んでいますが、まだまだ国内ATM利用による減収をカバーするには至っていないようです。
配当利回りは、2021年2月16日時点で約4.5%と高配当です。
新型コロナの影響は一過性なのかもしれませんが、より一層キャッシュレス化の流れは進むと思われます。ただ、比較的安定的なビジネスと考えています。以下のような事項を踏まえ、投資を検討するかどうかの判断をすることになりますね。個人的にはホールドです。
・安定事業。
・外国ATM設置や新規事業は徐々に収益力を高めているが、まだまだ全体から見ると少額。依然として国内ATM受入手数料が収益の7割以上を占める。
・目先は、”国内ATM手数料の落ち込み < 国外+新規事業の伸び” がどこで均衡或は逆転するかを注視。
・ATM網というインフラ保有会社ともいえる。中長期的に活かし方を模索するはずなのでその効果に期待。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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