おはようございます☆
もりっこ。です。
7984 コクヨ
来ました。これまた地味目な銘柄です(笑)
時価総額は3,000億程度で12月決算です。
2024年6月12日時点の配当利回りは約2.86%。
7984 コクヨ 概要
事業内容。
この会社の事業は有名でしょう。
事務用品販売の国内最大手で、オフィス用家具や機器も国内首位急だそうです。
俺もCampusノートよく使ってたなぁ。
創業は1905年と老舗企業。
社名「コクヨ」は1917年に定めた証憑「国誉」から
みたいね。
セグメントも絡めて事業内容を挙げると以下。
・ファニチャー事業(オフィスリニューアル需要の獲得、デジタルや内装等)
・ビジネスサプライ流通事業(カウネットによる通販事業等)
〇ライフスタイル領域
・ステーショナリー事業(いわゆる文具)
・インテリアリテール事業(アクタスによる輸入家具の小売)
2024年12月期1Q数値ですが、
ファニチャー事業は全売上の約半分、営業利益の大部分を
占めています。
また有価証券報告書の事業系統図を見る限り、インテリアリテール事業を除いて販売商品・製品は自社グループで製造しているようです。
現在の株価と配当利回り。
2024年6月12日現在 株価:2,657円、配当利回り:2.86%
(株価のリンクはヤフーファイナンスへ跳びます)
ここ数年緩やかに株価上昇基調。
収益状況。
①売上・利益推移。
売上高は、2023年12月実績で3,287億円程度。
(出典:IRバンク)
業績はここ10年程安定的或は緩やかに右肩上がり。
相当かなり緩やか。
また各段階利益の表示を見て気づくかと思いますが、利益率はあまり高くありません。
個人的には(営業)利益率は10%位ないと投資したくないので、
この辺りはネック。
また例年「営業利益<経常利益」となっている事業年度が多いですが、政策保有株式からの配当金や不動産賃貸料がある為です。
②営業利益率。
7.2%(2023年12月期)
2009年12月期のほぼ0%からゆっくり上昇してきてやっと7%台に到達。
正直低いな…。
③(参考)ROE、ROA、EPS。
(出典:IRバンク)
ROEは7.8%(2023年12月期)。
まずまず水準でしょうか。
EPSはコロナ期を除き伸びていますね。
・特にオフィス家具(移転等の総合デザインから対応可能)、ファニチャー事業が業績の要。
・営業利益率低い。
・緩やかに業績は伸びている。
CF状況。
(出典:IRバンク)
営業CFは黒字キープ。
多少凸凹あるけど、まぁ良しやな。
財務状況。
①BSイメージ(直近2期)。
(出典:バフェットコード)
濃い緑が現預金です。
その他流動資産は売上債権、在庫、有価証券が多いですね。
②自己資本比率。
70.3%(2023年12月期)。
高いぜ!
(出典:IRバンク)
自己資本比率も緩やかに上昇傾向。
③現預金残高等。
2024年3月末時点で884億円(総資産の約23.1%)。
有価証券・投資有価証券も加えると総資産の約41.4%。
一方で、借入金や社債は約116.2億円。
財務安全性は高いです!
ちなみに2023年12月期の配当支払は約71億円。
現預金の残高から配当継続力もしっかりあります。
(出典:IRバンク)
財務レバレッジは効かないけど、
個人的な高配当株投資の方針からは良い傾向です。
④利益剰余金の増加。
(出典:IRバンク)
利益剰余金も順調に増加しています。
配当状況。
直近の配当利回り:2.86%(2024年6月12日時点)
2024年12月期は1株当たり年間76円(前年から9.5円増配予想)。
増配予想!
(出典:IRバンク)
正直配当利回り低い…。
個人的には、配当利回り3.5%以上でないと
投資しないのでこれは厳しい…。
少なくとも3%台になった際に、NISAで取得ならアリかな。
(出典:2024年12月期1Q決算説明資料)
還元方針。
・配当性向40%
・総還元性向50%
(出典:IRバンク)
最近自己株式の取得もしてくれてますね。
・配当利回りは普段あまり3%を超えない(個人的には低すぎる…)。
・配当性向40%、総還元性向50%。
・自己株式取得も最近アリ。
PER。
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しないのですが、、、
PERは約14.1倍(2024年6月12日時点)。
(PBRは1.1倍程度)
(出典:IRバンク)
ギリかな。
その他 コクヨに関する特記事項
2024年12月期着地見込。
(出典:2024年12月期1Q決算説明資料)
・営業利益:245億円 (同 +2.8%)
・経常利益:30.2億円 (同 ▲1.9%)
・親会社株主に帰属する当期純利益:20.6億円 (同 +12.2%)
減益予想。
営業利益率は6.9%と若干低下予想。
ちなみに1Q時点での進捗率は、
・売上高:27.0%。
・営業利益:47.6%。
利益の多くを占めるファニチャー事業ですが、
オフィス移転が春先が多いこともあり、
例年1Qの業績が高くなります。
利益率。
上にも少し掲載しましたが、営業利益率が個人的な投資判断するには低すぎます。
2023年12月期の決算説明資料を見る限り、価格改訂による増益もしっかり計上しているので、価格改訂が出来ないわけではなさそうですが…。
この辺りもう少し理由を知りたいところです。
(出典:2023年12月期決算説明資料)
ビジネスサプライ流通事業と
インテリアリテールの利益率が低いな。
ビジネスサプライ流通事業はアスクルやアマゾンと競合するので、
どうしても利益率は低くなるのかもしれないですね…。
文具や事務用品の多くは汎用品(コモディティ)が多い感もあります。
なんとかもう少し営業利益率の改善を望みます。
国外進出。
コクヨの売上のうち海外向けは約14%(2023年12月期)。
そのほとんどがアジア向けです。
(出典:2023年12月期決算説明資料)
上に書いてる通り、今後豪州や北米も市場開拓できるといいな。
良く捉えれば海外市場開拓余地はありそうです。
7984 コクヨ まとめ
〇評価できる点は、
- 業績は緩やかな伸びで、安定的。
- ファニチャー事業は利益率も高く稼ぎ頭。
- 国内事務用品最大手、オフィス家具・機器も国内首位級。
- EPS伸びている。
- 増配中。
- 2024年12月期増収、営業利益増益。
- 財務安全性高い。
- 海外市場開拓余地ありそう。
〇懸念点としては、
- (個人的には)営業利益率低い。
- (個人的には)配当利回りも低い。
- 通販の利益率…、しんどい。
この業績安定感と財務安全性は好きですが、
いかんせん営業利益率と配当利回りが低すぎて
このままでは投資できません…。
投資する場合は配当利回り3%超えた際に
NISA枠(特定口座で4%相当)でなら、
というところでしょうか。
マックスやパイロットはもっと利益率良いんですけどね。
ただこの安定性と地味さ(?)は良いので継続的に見ておきたいと思います。
正直もう少し営業利益率も欲しい…。
・2024年12月期の業績。
・営業利益率推移。
・海外市場開拓動向。
もし興味が湧いたら
研究してみて下さいまし。
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