高配当株(?) 全国保証の2021年3月期決算が発表されています。
(?)としているのは、現時点の配当利回りが2.5%を下回っているので、今から購入だと高配当株とは言えないかなぁ、というトコロ。
一方で、1年前のコロナショック時に買えていると、
配当利回りは約4%くらいでしょうか。
高配当株(?) 全国保証 2021年3月期決算
概況
(出典:2021年3月期 決算短信より)
- 売上高:47,834百万円(前年同期比+5.8%)
- 営業利益:38,233百万年(同+8.1%)
- 経常利益:38,991百万円(同+9.0%)
- 当期純利益:27,002百万円(同+10.5%)
増収増益。しかも営業利益率は驚愕の79.9%…。
なんだそりゃ…。
保証債務を取得(住宅ローン契約者へのローン契約時の債務保証、或はM&Aによる他社保有保証債務の買取)さえすれば、後はチャリンチャリンビジネス。
かなり強力なストックビジネスです。
表面上自己資本比率も40%前後有り良い方ですが、負債の大部分は保証料の前受分なので実態はもっと優秀です。
この負債の実態についてはこのブログでも以前から紹介していますが今回決算資料でも説明がありました。
この部分を理解しているのとしていないのでは、
この会社に対する評価が結構変わる可能性ありますので、
会社も知ってもらいたいと思っているのではないでしょうか。
(昨年のの決算説明資料にはなかった気がします。
もしかしてそれ以前に掲載されていたらごめんなさい)。
(参照:2021年3月期 決算短信補足資料 より)
この部分は以前下記に少し説明してるので、よかったら合わせてどうぞ。
2022年3月期 予想
業績予想
2021年3月期と比較すると、売上は約5.2%増、営業利益は約1.4%増、経常利益は1.0%増の予想。
2022年3月期も増収増益予想!
売上の伸びに対して営業利益の伸びが低めですが、与信費用、特に債務保証損失引当金繰入額(住宅ローン契約者が失業等でローン返済に行き詰まり、全国保証がローン契約者に変わって銀行に返済しないといけなくなる代位返済の発生損失に備えるもの)が、2021年3月期比約30%の増加と大きく費用計上額が増えているのが要因のようです。
決算説明資料には詳しい説明がありませんでしたが、長引くコロナの影響を受けて保守的に与信費用を大きく見積もっているのか実際に返済が滞りそうな予兆がすでにローン契約者に出ているのか…。
前者だと良いのですが。
この会社を気にしている投資家は結構気になる部分なので、
もう少し説明欲しいなぁ・・・。
配当予想
2022年3月期は増配して、130円の予定。
配当性向は32.9見込(2021年3月期は29.8)。
配当性向もまだまだ余力有。
この会社は個人的にも気にしているので、(多分)次回は、もう少し決算資料から気になる点を紹介していく予定です。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、これら銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
コメント