高配当株といえば名前の挙がるJT(日本たばこ産業)の2021年12月期第2四半期決算が発表されました。
高配当株 JT 日本たばこ産業 2021年12月期第2四半期決算
概況
(出典:2021年12月期第2四半期決算短信より)
- 売上高:1 ,144,539百万円(前年同期比+11.1%)
- 営業利益:322,084百万円(同+27.8%)
- 四半期純利益:225,940百万円(同+30.3%)
なかなか良い数字です。特に営業利益率が、24.4%から28.1%と、かなり上昇しています。
また営業利益と経常利益の4-6月数値は概ね第1Qと同じです。
何回も書きますが、高配当株投資を実践する中で個人的には、
EPSや最終利益より営業利益(率)を重視しているので、
この点はとても嬉しく思います。
セグメント別
相変わらずやはり海外たばこ事業が大きくけん引しています。
JTは海外たばこ事業が肝です。国内たばこは衰退していくのは
ほぼはっきりしているので、あまりに気にしなくてもよいかと考えます。
(出典:2021年度 第2四半期 決算説明会資料)
販売数量も単価も上昇しているようです。成長エンジンなんでここが大事。
為替の影響は致し方ない部分があると思うので、ひとまずは外貨ベースでしっかり収益を増やしていればよいかと思います。
2021年12月期 通年予想
業績予想
第1四半期の決算発表の際に、「業績上方の可能性充分ある」と書きましたが、しっかり上方修正されました。
とはいえ、まだ前期比では営業利益や最終利益は減益予想です。
この点第2四半期での進捗率は、営業利益:約80%、最終利益:約82%となっているので、本決算ではもう少し増益で着地することもあり得るのではないかと考えます。
配当予想
年間130円。前年の154円からは24円減配のまま。
上記概況のとおりのEPSの進捗率なので、今後の増配余地もあると思います。気にしておくべきは、2012年12月期決算において発表された配当性向75%目安です。
- 着地予想のEPS153円だと、75%で配当は115円に減配?
- 仮に今回のEPS2倍で本決算着地すると、EPSは約250円、配当性向75%なら、配当180円程度に増配??
希望的観測(笑)
さぁどっち??
相変わらずたばこ以外の事業は育っていない。
でも、上記セグメント記載の通り、医療事業、加工食品事業は、なかなか育ってません…。
再掲しますが、個人的にJTを見る場合のスタンスは、
・なんといっても国外たばこ事業の伸びが生命線。先進国の喫煙者は減少傾向にあると思われるが、シェアの獲得や、先進国以外の市場の伸びに期待。
・たばこ事業以外の柱ができるといーなー(ちょっと遠い目で(笑))
なんやかんやで全体としては良い第2四半期の数値でしたね。
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