高配当株 キヤノンの2021年12月期決算が発表されました。
前日の子会社の決算も良かったので期待されてた決算になります。
高配当株 キヤノン 2021年12月期決算
概況
(出典:2021月12期決算短信より)
- 売上高:3,513,357百万円(前年同期比+11.2%)
- 営業利益:281,918百万円(同+155.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:214,718百万円(同+157.7%)
良かったと思います。
何より営業利益率8.0%と、なんとか8%は確保。
うりゃー。
セグメント
(出典:決算説明会資料より)
利益率軒並み改善。
プリンティングやイメージングの利益率は二桁。メディカル、インダストリアルも改善。
2022年12月期 通年予想
業績予想
増収増益予想。
この通りで推移すると最終的な営業利益率は8.5%程度となりそうです。
売上もコロナ前の水準予想。何より営業利益率8%超えは評価できます。
ま、あくまで予想ですけどね。
(出典:IRバンクより)
こうしてみると、大分復活してきた感はあります。
欲を言えばもう少し営業利益欲しいけど。
配当予想
年間100円。2021年12月期も最終的には100円なので据置。
今の所増配はなし。
ちなみに過去の配当性向は下記。株主還元に積極的で有名な会社ですが、直近では業績低迷に伴って配当性向が100%超えていました…。
(出典:IRバンクより)
2022年12月期予測で計算すると配当性向は約42%となります。
だいぶ健全になってきました。無理した配当性向はもう要らないので、この辺りでよろしいかと…。
高配当株 キヤノン 特記事項。
営業利益率推移
また、前四半期に引き続き、ここ20年程度の営業利益率を並べてみました。
デジカメ全盛であった2000年代前半の営業利益率を目指すのはなかなか難しいかもしれませんが、なんとか8%~10%程度をキープしてもらえれば、という願いを星に届けたい(笑)
と前四半期コメントしましたが、欲をかいて 10% を目指して欲しい!!
会社もこんな方向を目指しているようです(前四半期から再掲)。
8~10%どころか、営業利益率12%ですって!
いや、ホント達成して欲しい。
オミクロン株は弱毒化しているようで、ある程度企業活動が活発になるにつれ、プリンティングやイメージングの収益・利益は計上できてきています。
メディカルとインダストリアルの利益率も今回の決算ではかなり改善できてきているので、目標達成の期待感はあります。
配当に関して、雑感。
配当に関しては、上記に書いた通り、2022年12月期予想や2021年12月期の40%台くらいでよいと思います。
以前の年間150円の配当を懐かしむ声もわかりますが、そこは我慢我慢や。
上記は、現金等の残高推移になります。
残高だけ見ると手許キャッシュは問題ないとはいえ、一時期の半分程度に減っています。
ちなみに、2021年12月期は1,700億円の借入圧縮にキャッシュを使っており、目先の増配よりも財務体質強化を優先しているようです。
そして、その方向性は間違ってないと僭越ながら思います。
今でも配当利回りは3.6%あり、高配当の部類になります。
財務体質強化してもらって徐々に増配を期待する方向でよいかと思っています。
個人的には、今後に期待できるような決算発表だったとかと。
でも株価が上がるかどうかは知らんけど(笑)
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、これら銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
コメント