おはようございます☆
もりっこ。です。
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人。
お試しで保有しているインフラファンド銘柄の1つになります。
このブログでも時々触れているようにインフラファンドの株価は最近ずっと冴えませんが、2024年6月期の決算説明資料でちょっと驚きの内容がありました。
なんじゃい?
利益超過分配金 基本辞めます!!
利益超過分配金。
インフラファンドは減価償却費が多額になるので、利益以上に減価償却費の一部(限度あり)を利益超過分配金として分配することが認められています。
減価償却費で内部留保されるキャッシュのうち、
今後の財務戦略や投資戦略、保守の予定等鑑みて、
内部に留保しておく必要のないキャッシュを分配します。
実際にすべてのインフラファンドで
利益超過分配金が払われています。
利益を超える部分の配当なので、法的というか会計・税務処理としては資本の払い戻しとして扱われ、投資家側では利益超過分配は投資原本の減額処理を行います。
基本辞めます。
このインフラファンドには(リートにも)お馴染みの利益超過分配金ですが、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人では次期2024年12月期からこの利益超過分配金を基本無しにする方向です。
(出典:決算説明資料)
これはビックリ!!
新たな財務戦略の一環ですが、今まで利益超過分配(資本の払い戻し)に主に充当していた手元資金を、市況や事業環境に応じて戦略的に活用することを企図しているとのこと。
〇従前
(出典:決算説明資料)
↓↓↓
〇今後
(出典:決算説明資料)
一応完全に利益超過分配金を廃止するのではなく、
利益分配が天候不順等で利益分配が前年比で凹んだ場合には
実施してくれるそうです。
利益超過分配を辞めたキャッシュは、自己投資口取得や新規物件取得に廻すようです。
その分増資が減るといいな。
尚、今後の分配金予想はこうなっています。
・2024年12月期(予想) 同上:3,066円、同上:0円、計:3,066円。
・2025年6月期(予想) 同上:3,198円、同上:0円、計:3,198円。
・2025年12月期(予想) 同上:3,104円、同上:0円、計:3,104円。
だいぶ分配金が
減ったように感じるなぁ…。
そうねー。
一般的には利益超過分配金も含めて分配金利回りが表示されれていますので、その利回りも結構下がります。
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人の場合、利益超過分配金廃止前は利回りが約8%でしたが、現在では7%台になっています。
それでも利回りとしては高いけど、
最近の株価低迷にも寄与してそう…。
現在の利回り。
ちなみに、各インフラファンドの2024年9月5日時点の利回りになります。
(出典:JリートCOM)
利回り高いな…。
ただ昨年後半から株価は一貫して下落基調。
どこまで下がることやら…。
金利上昇に伴い価格はこれからも下がっていくのかもしれません。
2024年6月期 利益分配:1,705円、利益超過分配:2,360円
2024年6月期 同上:3,013円、同上:762円
2024年6月期 同上:1,483円、同上:1,417円
2024年5月期 同上:1,340円、同上:1,654円
・ジャパン・インフラファンド投資法人(9287)
2024年5月期 同上:1,029円、同上:1,826円
元々カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人は
各インフラファンドの中でも、
利益超過分配金の割合がダントツに低かったです。
このカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人の利益超過分配の基本廃止を受けて他のファンドはどう考えるか・追随するのかしないのかといった点も興味深い所です。
ちなみにカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人は上場時資産規模300億円を現在900億円まで増やしてきていますし、2030年には3,000億円規模にするという野心的な目標を掲げています。
そういえば他のインフラファンドの中には、
上場来資産が増加していないファンドも
あったような…。
各ファンドによって今後の成長戦略はマチマチかと思いますが、その辺りも利益超過分配金の行方に影響するかもしれません。
そんなに資産規模増やさず、、、
というファンドもあるかもね。
自己投資口取得
利益超過分配やめて浮いたキャッシュで自己投資口取得を行う予定。
(出典:決算説明資料)
要は普通法人でいうトコロの自己株取得です。
1口辺りの利益分配の増加等も見込め、自己投資口取得自体は投資家にとっては良い話ですかねー。
まとめ
・天候不順等で利益分配凹む場合は調整的に利益超過分配も実施。
・浮いたキャッシュで、自己投資口取得や物件取得へ。
・成長に野心的なインフラファンドな模様。
・利回りは低下するので、より株価軟調へ寄与か。
正直利益超過分配の(実質)廃止にはびっくりしました。
上に掲げた各ファンドの実績分配を見ても分かるように、
利益超過分配あっての高分配利回りの実現でした。
利益超過分配が分配金の半分を占めるようなファンドは追随するのが難しいとは思いますが、今後減少させるファンドは出てくるかもしれません。
逆に資産増加はあまり求めず、分配金を多く支払って安定的なファンド運営するところと色分けされるかもしれませんね。
各々余剰キャッシュというか財務戦略等の裏付けあっての
利益超過分配です。
利益超過分配自体が良くない・ネガティブなわけではないので、
その辺りは誤解なく…。
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人の利益超過分配実質廃止関連でした。
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