おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 三井住友FG。
2024/5/28にとうとう株価1万円に到達しました。
好調な決算や今後の国内金利上昇思惑等もあり株価堅調です。
そんな三井住友FGの2024年3月期決算について、さらっと見直しです。
2024年5月29日現在の株価は10,040円、
配当利回りは3.29%。
三井住友FG 2024年3月期
経営成績。
(出典:2024年3月期決算短信)
経常利益:1兆4,661億円(同 +26.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益:9,629億円(同 +19.5%)
政策保有株式の減少は進めており株式等損益増加。
米国事業の売却損で特別損益は前期よりも悪化したけど、
まぁ経常利益で3,000億円以上の増益は立派な決算やわー。
(出典:プレゼンテーション資料)
WS(ホールセール事業:国内法人向けビジネス)とGB(グローバル事業:海外事業)が特に好調でした。
ちなみに、
・RTはリテール事業(国内個人向けビジネス)
・GMは市場事業(市場関連ビジネス)
どの事業も増益だけどね。
RT
(出典:プレゼンテーション資料)
WS
(出典:プレゼンテーション資料)
政策保有株式の売却益はWS事業に計上。
GB
(出典:プレゼンテーション資料)
GM
(出典:プレゼンテーション資料)
財政状態、CF状況。
(出典:プレゼンテーション資料)
まぁ正直細かく見ても、、、
ってトコロやな(苦笑)
何かコメントするなら預金も貸金も増えてますね、ってくらいかな(笑)
あと強いて書くと、スプレッドは増加傾向。
(出典:プレゼンテーション資料)
またCFについては営業CFが+になっていることと、投資CFが▲になった点が目立ちます。
〇営業CF:
いろいろ要因ありますが、大きいところだと借入が増加(前期は借入金約5兆減少)。
貸出が増えると営業CFは▲に振れます。
三井住友FGも貸出金のCF自体は大きくマイナス(約▲8兆円)で、
貸し出しは上記BSでも触れた通り増加しています。
〇投資CF:
前期は有価証券の”(売却+償還)>取得”でしたが、当期は”(売却+償還)<取得”。
自己株式取得と株式分割と。
2024年5月15日開催の取締役会において自己株式取得決議をしてくれました。
(出典:2024年3月期決算短信)
さすが!
また同取締役会で株式分割も!
(出典:2024年3月期決算短信)
分割基準日は2024/9/30(効力発生は翌10/1)、分割割合は1:3。
現在の株価が1万円くらいなので、また3,000円台で買えるようになれば、
大夫買い増ししやすくなりますね。
そういえばコロナ直後は株価3,000円下回ってましたよね。
①業績好調。連結業務純益・親会社株主純利益ともに過去最高益を更新。
②RT、WS、GB、GM各部門とも増益。
③貸出・スプレッド共に増。
④自己株取得決議+株式分割決議。
来期業績予想
業績予想。
(出典:プレゼンテーション資料)
また為替は現在からは円高の想定。
初の最終利益1兆円越え目指すようです!
関係無いけど丁度先日取り上げた
NTTの最終利益予想と同じくらいやなー。
尚現在の外部環境に関して以下のような認識です。
(出典:プレゼンテーション資料)
このようなコメントは質疑応答にも回答としてされていました。
実際に長期金利も上がってきてますし外部環境は追い風です。
これは楽しみ楽しみ。
配当予想。
年間330円(2024年3月期から60円増配)。
2025年3月期も増配見込みです!
嬉しい!
(出典:プレゼンテーション資料)
このスライド自体には書かれていませんが、勿論「累進配当」です。
先に振れた通り自己株式取得と株式分割もありますよー。
三井住友FG 気になるトコロ
今後の金利上昇(国内)。
今後日本では遅かれ早かれ金利は上昇することになります。
国内金利の上昇は業績に当然+の影響。
(出典:プレゼンテーション資料)
10bps(0.1%)金利が上昇することで、資金利益が400億円増加するようです。
上にも触れましたが外部環境は三井住友FGにとって
(他の銀行も同様でしょうが)、
ポジティブになってきているようですね。
政策保有株式の削減。
他のメガバンク同様、三井住友FGも政策保有株式は削減しています。
(出典:プレゼンテーション資料)
恐らく昨今の株式市場の動向を鑑みると、含み益となっている株式が多いのではないかと推察します。
こちらも暫く業績に+に寄与しそうです。
まとめ
・各事業ともに好調。
・自己株式取得、株式分割アリ。
・2025年3月期増益予想&増配予想。
・外部環境はかなりポジティブになってきている。
とても良い決算だったようですし2025年3月期も期待が持てそう。
しかも株主還元面でも評価が高く、外部環境要因と相まって最近の株高も納得できる銘柄ではないでしょうか。
高配当株投資上も、
個人的には総合商社と並び外しにくい銘柄ですね。
このような大型株には大型株の特徴・利点があります。
個人的に売却益は狙っていないにしても、現在のような環境下では業績伸長と共に株主還元も厚くなっていくことが考えられます。
一方で、環境や業績が悪化すると還元も減る方向になる可能性があります。
少なくとも株価は先陣切って大きく下落するハズ…。
逆に中小株の場合、良い時も悪い時も値動きはよりマイルドになる銘柄が多い(グロース系は別)気がします。
うまく双方PFに取り込んでおきたいなぁと、
現時点では考えています。
今後暫く楽しみな時期が続く、三井住友FG2024年3月期決算でした。
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