6490 日本ピラー工業。
こちらも前回のSRAホールディングスと同様、気になっていた銘柄です。
ようやくですが自分なりに内容確認してみます。
2022年6月24日時点の配当利回りは約3.9%。
なんか見やすいIR資料だったので
いつもより貼りつけちゃいました(笑)
高配当株候補銘柄 6490 日本ピラー工業 概要
事業内容
半導体装置向けのジョイントやバルブ・配管接続部の液漏れを防ぐシール製品やパッキンの大手のようです。
ちなみに分類は機械で小型株ですね。
会社HPだと以下のような表現です。
下記の区分がそのまま財務報告上のセグメントにもなっています。
化学や機械業種はイマイチ製品実感が湧かないですね。
HPに製品が市場別だったり用途別に細かく掲載されているので、興味が湧いた方はHP確認してみて下さい。
現在の株価と配当利回り。
2022年6月24日現在 株価:2,735円、配当利回り:3.9%
収益状況
①売上・利益推移
売上高は2022年3月実績で406億円。
営業利益113億円
(出典:決算説明資料より)
(出典:2022年3月期FACTBOOKより)
年によって増減あり、またコロナ禍では少し減収・減益でなっていますが概ね右肩上がりに見えます。
特に直近2022年3月期は世界的な半導体需要の高まりを受けて、半導体・液晶製造装置関連業界向け製品(電子機器関連事業セグメント)が大きく伸びたようです。
ちなみにこの「FACTBOOK」。
見易く有用な数値情報がコンパクトに
まとめられています。
そのセグメントはこんな感じ。
(出典:2022年3月期FACTBOOKより)
・それ以前5年程度は売上の2/3を電子機器関連事業、更にそれ以前は2つの事業の売上は同程度。
⇒特に最近電子機器関連事業が伸びていることが分かる。
・2022年3月期の営業利益率は、電子機器関連事業:32.0%、産業機器関連事業:15.7%。
⇒いずれも高いが、特に電子機器関連事業が高い。
・尚、それ以前5年(コロナ禍期除く)の電子機器関連事業の営業利益率は約20%程度。
国内だけでなく世界からもどんどん
稼いで頂戴!
もう少し詳しいのはコチラ。
(出典:決算説明資料より)
もしかしたら、チャイナリスクとかは少しあるのかもしれません(よくわかりませんが)。
②営業利益率
28.0%(2022年3月期)
高いわー。
前述収益状況の図のとおり2022年3月期はとりわけ高かったです。
それ以前は毎年15~20%程度で推移。
それでも高め。
③ROE
16.8%(2022 年3月期)
ROAは13.8%。
こちらも高めですが、やはり2022年3月期がとりわけ高いです。
それ以前は、ROEは6~9%、ROAは5~7%程度。
CF状況
(出典:2022年3月期FACTBOOKより)
もうね。綺麗な営業CFです!
ヨダレがでるー
財務状況
①自己資本比率
81.0%(2022年3月期)。
当然ですが言うことありません!
なかなか見ないよ、この自己資本比率。
しかも過年度推移!
(出典:2022年3月期FACTBOOKより)
どんなもんだい!って感じ。
②現預金残高等
2022年3月末時点で211億円(総資産の32.5%)。
投資有価証券も加えると総資産の約41.0%。
一方、借入金社債の類は3.5億円。
ほぼ無借金と言ってよいと思います。
銀行お付き合い借入ですかね!?
配当状況
直近の配当利回り:3.9%(2022年6月24時点)
2023年3月期は年間108円と前年106円より2円増配予想となっています。
(出典:2022年3月期FACTBOOKより)
2022年3月期の増配が物凄い!
でも配当性向はまだ30%とかなり健全で余力あります。
ちなみに、以下のように配当性向30%以上が目標の模様
(出典:決算説明資料より)
個人的見解ですが「配当性向30%以上目標」というと、
例えば40%まで配当することはないと思います。
実際には頑張っても35%くらいが目処かなぁ。
PER
私は高配当株でも割高な銘柄は購入しません。
PERですが約7.7倍。
(PBRは1.23倍程度)。
上記配当状況で掲載した図に過年度のPERが掲載されていますので見てみて下さい。
現在のPERは過去水準からしても割安に位置しています。
その他 高配当株候補銘柄 日本ピラー工業に関する特記事項
①2023年3月期業績予想。
(出典:決算説明資料より)
・原料値上げが見込まれ、利益率は低下予想。
・ロシア・ウクライナは影響なさそう。
一応決算説明会QAによれば、現時点で想定できるコストアップについては
2023年3月期下半期には製品への価格転嫁が可能なようです。
また想定レートは1ドル120~125円(1円当たり1,000万円程度の影響)
とのこと。
②受注状況
③新工場建設
高配当株候補銘柄 6490 日本ピラー工業 総括
〇評価できる点は、
- 収益力は高い。営業CFも盤石
- 財務健全性かなり高い。
- 業績過去10年は安定的。
- 過去から見ても割安。
- 配当余力あり。
- 2023年3月期も過去最高予想(裏付けとして受注高水準)。
- (おまけ)FACTBOOKのセンスが良い(笑)
〇懸念点としては、
- 強いて言えばですが、景気敏感株というか機械等の設備投資状況に左右される会社。従って噂される(?)米国リセッション入りや中国景気後退がはっきりしてくると、思った以上に業績に影響があるかもしれない(2022年3月期が良い決算だったが逆に一過性でないか?の視点は必要かと)。
今後の個人的着眼点
2023年3月期の実績数値。
そしてその前提としての世界的な半導体関係機械設備の投資状況でしょうか。
なんか思ってた以上に良い銘柄かもしれません。
個人的に機械とか化学業種はあまり手を付けていなかったのですが、
この銘柄なら…と感じました。
もし興味が湧いたら自分で研究してみて下さいまし~。
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