そろそろ廃止するのではないかと囁かれていたオリックスの株主優待。
ついに廃止が発表されました。
人気のあった株主優待だったので残念とする向きもあるかと思いますが、個人的にはまったくそう思ってません。
楽しみにしてる人ごめんなさい!
どちらかというと、あるべき方向性かなと考えています。
オリックス株主優待廃止へ。
(出典:決算説明会資料より)
2024年3月末株主への株主優待が最後のようです。
あと2年はあります。
今後は株主還元について、配当や自己株式に集約とのこと。
同日付のIR「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」もよかったら参照ください。
株主優待に対する(個人的な)考え。
全く重視していない。
私は高配当株投資を行っているので配当利回りは気にしていますが、株主優待は全く重視していません。
日工のタコつぼみたいなのは別。
伊達と酔狂(笑)
従って、「配当+株主優待での還元利回り」のような考え方にも興味がありません。
主な理由は2つ。おまけ入れて3つ。
株主公平に反している。
オリックスの資料にも記載の通り、株主優待は株主に対して決して公平ではありません。
株主に対して公平にするなら、株数に応じて比例的に株主優待すべきですし、国外発送不能とかなしでしょう。
本来の目的は必ずしも株主還元とも限らない。
株主優待を採用する企業の理由は主に以下でしょうか。
① 会社製品・サービスの周知・広報。 → 自社製品や自社割引券など。
② 株主優待を通じた会社自体の知名度up、個人安定株主の拡充 → 何でも良いが話題・人気が出る優待を。
③ 文字通り株主への贈答・優待・感謝 → 何でも良い。
④ なんとなく(笑) → 何でも良い(結果的にあまり人気の出ない(安価な)優待が多いかも?)。
どれか1個にのみ該当するのではなく複数該当もあります。
オリックスの場合は主に②かと思います。
以前国外株主が多い時期があり、リーマンショック時に株価が大暴落した時がありました。
どの会社も株価をある程度安定させたいという思いはあるとは思いますが、オリックスは特に国内個人投資家を増やしたい意向があったものと推察します。
そのオリックスの外国人株主比率ですが、2007年頃は総株主の約2/3を占めていましたが、現在では約4割程度まで低下しているようです。
株主優待の役目が一段落したといえるなら、続ける必要はありません。
欲しい物貰えるとは限らない。
正直カタログギフトはあまり欲しくないです(笑)
優待実施するデメリット。
会社から見ても株主数が多く株主優待の対象持株数のハードルが低ければ、商品購入費用や代行・発送費用も馬鹿にはなりません。
株主優待の内容によっては”交際費”として税務的な不利益を被る支出になることもあります。
実施するにしても、目的や費用対効果を検証・検討が必要かと思います。
今後は配当と自己株式で還元。
株主優待よりも配当や自己株式取得で還元してもらう方が個人的には嬉しいですね。
高配当株投資なんで極力配当で(笑)
(出典:決算説明会資料より)
今後3年間については前年の配当が下限となるようなので、実質累進配当といえそうです。
そんな何かと話題になりそうなオリックスの優待廃止発表でした。
今後はしっかり配当で還元してもらいましょう!
株主優待を実施している会社は結構多いですが今後も廃止する会社は毎年出てくると思います。
廃止と言わなくても、より安定株主を増やすために条件を厳しく(継続保有〇年以上)する会社も増えると思います。
一方で、知名度の低い会社、個人安定株主の少ない会社は
新規に実施する会社も出てくるよね。
株主優待をメイン目的に投資されている方も少なくないことは理解していますが、私個人のスタンスとしては株主優待はおまけ程度の考え(あまり意識・期待しない)で良いのではないかと感じています。
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