おはようございます☆
もりっこ。(@moricco_net)です。
収益性(効率性)の指標として有名なROE。
投資家から投資先選定時に重要視される場合も多いですし、企業側もROE数値を経営目標とする場合も増えてきました。
そんなROEですが、単純に表面的な数値だけではなくもう少し考察してみます。
ホントにブログ開設当時の文章は
稚拙で恥ずいわ…。
徐々に多少なりとも直していきます。
ROEの基本
算出方法は以下の通り。
日本語で言うと「自己資本利益率」ね。
算式を見ても分かるように「投下した資本に対してどれだけの利益をあげられるのか」を表しています。
投資する株主側から見ると「その株に投資してどれくらい利益を
生み出せるのか」という見方ともいえます。
ROEはその意味するところからも分かるとおり投資家からかなり重要視されている指標です。
最近はいろんな銘柄のIR資料に重視する指標として記載されていたり、中期経営計画等でも具体的なROEの目標値が設定されることが多くなってきました。
尚、8%~10%以上あれば優秀な会社と
見なされることが一般的ではないでしょうか。
ROEをもう少し考える
自己資本比率と一緒に。
・A社 当期純利益:10 純資産:100 総資産:200 (自己資本比率50%)
・B社 当期純利益:10 純資産:150 総資産:200 (自己資本比率75%)
この場合の両社のROEは、、、
・A社 10%
・B社 6.6%
まず単純なROEの比較だとA社の方が評価は高そうです。
但し、ROEを確認する時に自己資本比率も
あわせて考えた方が良いと思います。
自己資本比率ですが、自己資本比率は一般的に40%あれば安心とされるので、A社もB社も自己資本比率の上ではどちらも問題ないです。
ただ、より安全性が高いのはB社。
コーポレート・ファイナンスの観点では、自己資本だけでなく適切な範囲で借入等他人資本を利用して財務レバレッジを効かせる方(財務レバレッジを効かせると自己資本比率は低下する)が、効率的で望ましいとされる面があります。
但し高配当株投資を行っている私は長期安定的に安定配当が欲しいので、
自己資本比率は高ければ高い方がありがたいという話になります。
ちなみにソフトバンクの最近のROEは約30%(!)ですが、自己資本比率は約10%ちょっとしかありません。
こんな会社は個人的にはちょっと、、、ね…。
ちょっと極端な例ですけどね。
重要な点としてはコレ。
②ROEと自己資本比率どちらも高い場合もある。それは利益率が高い場合。
(上の事例で言うと当期純利益が10ではなく20や30の場合)
高配当株投資の銘柄としても②の銘柄が
見つかると嬉しいです!
②の銘柄探そうぜ!
ROAも一緒に。
ROEとROAを一緒に見ると、その会社の収益性・効率性がより見えてくると思います。
自分のお金(自己資本)か人のお金(他人資本、借入等)かの
区分の関わらず、準備したお金(資本)全体でどのくらいの利益を
生み出したかってことね。
上記事例のA社B社のROAはいずれも5%で同じです(当期純利益÷総資産)。
自己資本だろうが他人資本だろうが集めたお金でどれだけ有効的に利益を計上したかという観点では、同じ水準という評価になります。
ざっくり言い換えるとその会社のビジネスの収益性・効率性は
5%ってこと。
(他人資本が多い場合は支払利息が多くなりその分法人税額が
減った結果の当期純利益なので厳密には同じではない部分を
どう考えるかという論点・違いはあるけどね)
まとめ。
従って、例えば銘柄を比較する場合ROEに関してだけでも、
・ROAはどうか。
・自己資本比率はどうか。
・利益率はどうか。
なんて視点がありそうですね。
簡単に言い換えるとROEが高い(低い)背景について、
自己資本比率が低い(高い)のか、利益率が高い(低い)のか
ということまで見てみるってことです。
考えてみれば単純で、計算式の分子の要因が強いのか
分子の要因が強いのか考えてみるってことやな。
指標は指標
ROEに限らずですが、表面的な数値のみだけでなくその他の指標や決算書の構成内容も併せて確認できるようになるとその銘柄に対してより理解が深まるのではないでしょうか。
より銘柄選定が楽しくなってくる、かも!?
よりメンドくなるんじゃね?
あ、気づいた!?(笑)
そんな、ROEに関してのチョイ考察でした。
コメント