高配当株 プロシップ。
個人的にお気に入りの銘柄なんですが、2023年3月期第1四半期決算は前期比減益でした…。
その理由を知りたくて決算説明資料のupを待っていましたが、よくよくHP見てみると第1四半期は例年決算説明資料は作成されていないようなので、ひとまず現行資料のみで確認してみます。
減益はいやだなー。
高配当株 プロシップ 2023年3月期第1四半期決算
損益状況。
(出典:2023年3月期第1四半期決算短信)
営業利益:2.5億円 (同 △44.8%)
経常利益:2.7億円 (同 △41.8%)
親会社株主に属する四半期純利益:1.8億円 (同 △43.6%)
①インフラ業界向け案件について売上原価増
②研究開発費増
③本社移転費の発生
上記①は売上原価の増加要因(粗利(売上総利益)の減少要因)。
②③は販売費及び一般管理費の増加要因。
①のインフラ業界というのはプロシップが成長戦略に
位置付けている対象なので、元々利益幅を落として
受注したのかと初め思いましたが、明確に原価増と
書いてあるのでちょっと違うかな。
結果、
・営業利利益率は、前期の32.5%から16.7%に低下(①②③の要因)
相当な低下やな…。
一応プロシップは例年第1四半期の進捗率は低いとはいえ、ここまで前期比△はなかったんですけどね。
(出典:IRバンク)
通期業績予想
業績予想。
(出典:2023年3月期第1四半期決算短信)
変更なし!
しっかり増収増益の通期予想は変更ない点は安心材料。
営業利益率も32.5%。
一応受注は前期並みを確保。
(出典:2023年3月期第1四半期決算短信)
ちなみに、受託開発は事業譲渡してほとんどやらなくなっているので
この減少は気にしなくてよいと思います。
受注総額ではほぼ前期並み。
ただ、第1四半期決算決算で業績予想を修正することはあまり多くなく、上方でも下方でも第2四半期決算発表の際に発表されることが多いことを考えると、まだまだ安心できないですね。
配当予想。
年間45円(前期より5円減配)、こちらも予想変更なし。
プロシップ 気になるトコロ
現預金厚いね。
(出典:2023年3月期第1四半期決算短信)
相変わらずのキャッシュの厚さ。
借入や社債もありません。
高配当株投資なんで別に有効活用しなくても溜め込んでくれてても構いませんが、自己株取得とか大々的にしてくれても良いよー(棒)
と思いきや…次項!
NSDとの提携解消と53億円の自己株取得。
開発業務を委託していたNSD㈱との資本提携、業務提携を解除しています。
資本提携も解消する為、㈱NSD(約20%保有していたプロシップの筆頭株主)が保有するプロシップ株式を自己株式として2022/8/12に取得しています。
この取得代金は約53億円だったようなので
上記の現預金のほぼ半額を費やしたことになります。
詳しくはコチラ。
自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式の取得終了、並びに主要株主及び主要株主である筆頭株主並びにその他の関係会社の異動に関するお知らせ
提携解消の本音部分の理由などは
外からは分かりませんが気になりますね。
提携解消自体がプロシップの事業に良い影響を与えるのかそうでないのかは判断できませんが、
約20%もの株が自己株式となったこと自体は我々一般株主にとっては良いことと捉えて良いと思います。
分け前が増えるぜ。
尚、結果として元々持ち株数第2位の株主であった鈴木勝喜氏(プロシップ取締役会長)が、筆頭株主になっています。
ひとまずは第2四半期の決算での通期進捗率、
業績修正有無など確認したいですね。
そんなプロシップでした。
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