高配当株 JT 日本たばこ産業
2021年12月期決算ざっと確認しました。
高配当株 JT 日本たばこ産業 2021年12月期決算
概況
(出典:2021年12月期決算短信より)
- 売上高:2,324,838百万円(前年同期比+11.1%)
- 営業利益:499,021百万円(同+6.4%)
- 当期純利益:340,181百万円(同+9.0%)
ここだけ見ると良い数字です。
ちょっと気になる点は後述しますが、前期比増収増益。
営業利益率は約21.4%と、以前の四半期決算と比べるとが少し下がっていますね。
それでも高い。
セグメント
セグメントというか、JTは海外たばこに業績が大きく左右されます。
(出典:2021年度決算説明会資料より)
ここが順調なら一安心です。
というか、海外たばこが不調なら
全体業績も良くないと思います。
JTは海外たばこ事業が肝です。
国内たばこは衰退していくのは
ほぼはっきりしているので、
あまりに気にしなくてもよいかと考えます。
これも再掲しますが、為替の影響はある程度致し方ないと思っています。
ひとまず外貨ベースでしっかり収益を増やして欲しい所です。
2022年12月期 通年予想
業績予想
減収ですが、増益予想。
営業利益率は23%とまずまず。
配当予想
年間150円。
2021年12月期の140円から10円増配予想です。
ヤーリー!
気にしておくべきは、2012年12月期決算において発表された、配当性向75%目安です。
この点、今回発表された「経営計画2022」でも引き続き踏襲されています。
この点は覚えておきましょう。
今後の四半期決算において、
増配や減配が発表されなかったとしても、
EPSの状況を見て予想しておくといいかと。
JT ちょっと気になるトコロ。
いつものように医療事業、加工食品事業が
イマイチってことやろ!
まぁそれもありますが、今回は別の視点です。
(出典:2021年度 決算レポート より)
2021年10月~12月3か月の営業利益が激減しています。
上記のように理由は一応書かれていますが、前期だけでなく2019年12月期の10~12月も営業利益617億円ありました。
従って、前期に計上されていた”旧JTビル売却益は413億円”の剥落も影響ありますが、そもそもここ数年第4四半期の利益率が非常に低いことがわかります。
JTは、第3四半期までの通年目標の達成率が高く
第4四半期の利益が低い傾向にあります。
年によっては値上の影響という説明を見た記憶がありますが、
この辺りもう少し理由詰めたい所です。
逆に投資家目線だと、第3四半期までの数字での通期達成率を
よく確認した方がよいといえますね。
個人的にJTを見る場合のスタンスは、
・なんといっても国外たばこ事業の伸びが生命線。先進国の喫煙者は減少傾向にあると思われるが、シェアの獲得や、先進国以外の市場の伸びに期待。
・たばこ事業以外の柱ができるといーなー(ちょっと遠い目で(笑))
・第3四半期までが勝負か??
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、これら銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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