NTTの第2四半期決算が発表されました。
全体としてはよい数字なんですが、懸念点もあり、
ちょっと手放しで喜んでいいのか悩ましい決算だったかな。
高配当株 NTT 日本電信電話 2022年3月期第2四半期決算
概況
(出典:2022月3期第2四半期決算短信より)
- 売上高:5,887,647百万円(前年同期比+3.1%)
- 営業利益:1,009,276百万円(同+0.1%)
- 四半期利益:1,015,294百万円(同+1.0%)
- 親会社に帰属する四半期利益:675,833百万円(同+24.8%)
営業利益率は17.1%。
一応、増収増益です。
悪くないですよ。明らかに前期よりはポジティブ!
セグメント別
(出典:プレゼンテーション資料 より)
やはり移動通信事業が増収ではあるものの大きく減益ですね。
ドコモの減益をNTTデータがカバーしているような構図かな。
自己株消却
自己株の消却をするそうです。
自己株取得ほどの株価への影響はありませんが(EPSにも影響なし)、それでも良いニュースではあります。
少なくとも9月末で保有していた自己株式の約9割をこの世から消し去ってくれますので、この部分については今後外部放出等で利用・希薄化する可能性はなくなりました。
2022年3月期 通年予想
業績予想
変更なし。第2四半期の進捗率を見る限り、達成できそうかな。
配当予想
年間110円。
前年が105円。前回の予想からは変更なし。
気になるのはドコモ。
やはり気になるのは移動通信事業の損益動向です。
この四半期決算を見る限り、減益傾向(しかも7-9月だけなら既に減収傾向)。
資料の別のページで契約数自体は伸びていることが見えますので、やはり政府からの携帯値下圧力や新料金プランの影響が出ているといえますね。
結果的に(想定通り?)、良いタイミングで
ドコモ完全子会社化したとも言えそうです。
あとNTTとしては、海外売上高も伸ばしていきたい意向を持っているようで、ここに掲載はしませんが中期経営目標にも海外売上の目標値を掲載しています。
当第2四半期決算では93億ドルの売上でしたので全体の約15%程度の収益規模です。
こちらの拡大も期待されます。
日本を代表する銘柄です。
高配当株投資ポートフォリオにおいても、その収益力、技術力、
また規模や安定性からも大事な銘柄。頑張って欲しい。
環境経営なんかにも力入った開示資料だった!
株価と配当利回りみながら、ちょこちょこ増やしていきたい銘柄です。
それでは、よい1日を!
尚、当然ですが、これら銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いします。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。
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