おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 住友倉庫。
ここ数年高配当株として徐々に人気の出てきた銘柄ではないでしょうか。
新(第五次)中期計画の発表がありましたので、少し確認してみました。
2023年3月31日現在の株価は2,175円、
配当利回りは4.6%。
住友倉庫 中期経営計画
中期経営計画。
中期計画ですが、2023年度からの2025年度までの3年間が対象のようです。
4枚程度の資料なんで是非ご一読を。
事業戦略。
(出典:住友倉庫グループ 第五次中期経営計画策定のお知らせ)
物流事業と不動産事業に経営資源を集中。
これはある意味当然で、既に2023年3月期中に
海運事業を営む子会社を売却済です。
従って、今後海運事業は行わないのは周知の事実。
同資料にも、2023年3月期の着地予想も掲載されていますが、海運事業を除いた数値も併記されています。
(出典:住友倉庫グループ 第五次中期経営計画策定のお知らせ)
このような売却済の海運事業を除いた情報は、既に四半期決算の説明資料にも掲載されてきているので、以下については結構多くの投資家において認識されている部分と思われます。
・2023年3月期の海運事業の利益貢献度の高さ
・2024年3月期以降、海運事業ないことでの業績の落ち込み
ただ実際に2024年3月期の予想がどのような数値になるか
会社発表で確認したいという思いがあったり、
営業利益ベースで4割減になりそうな状況にも関わらず
株価が意外に堅調であったりと、ちょっと個人的にも
投資タイミングに悩んでおりました。
2024年3月期の単年予想数値はありませんが、それでも3年後の目標数値(達成する保証はないものの)をオフィシャルな会社発表で確認することで、そのような不安がある程度払拭される発表となったのではないでしょうか。
ちなみに、2022年3月期までですがセグメントはこんな感じ。
(出典:バフェットコード)
海運がスパッとなくなるイメージやな。
数値目標サマリ。
その数値目標です。
(出典:住友倉庫グループ 第五次中期経営計画策定のお知らせ)
・営業利益:158億円(同上) ⇒ 3年後に180億円へ(+13.9%)
驚くような派手な数値ではありません。
ROEは7%目標。
3年後でも2023年3月期(海運含む)予想営業利益の7割弱か。
ここ数年はやはり海運事業の貢献は大きかったなー。
また、2023年3月期までの3年(前中期経営計画期間)では約430億円の設備投資見込ですが、次期3年では850億円程度を見込むようです。
内訳は物流で400億円、不動産で400億円、その他50億円。
物流は拠点拡充(特に海外拠点を拡充)、不動産は新規物件の取得や
販売事業への事業領域拡大などを見込んでいる模様。
株主還元。
・1株あたり年間配当100円下限。
・株主資本配当率(DOE)3.5~4.0%目安。
・自己株取得は機動的に。
DOEの採用もありますが、なんといっても
100円下限がインパクトありますね。
この100円は2023年3月期予想額と同額。
海運事業売却による業績の落込みから、減配の可能性があると考えていた投資家も少なくないと思います。
特に高配当株投資を行っている方は気になるわな。
2023年3月期の配当が100円のままであるという前提ですが、
少なくとも業績は下がっても減配はないというのは、
株主(或いは投資を検討している投資家)にとって、
かなりの朗報と思います。
気になるトコロ。
それでも、2023年3月期決算発表の際に同時に公表される2024年3月期の業績予想は気になります。
減配は恐らくないとはいえ気になるよね。
2023年3月期の配当性向は約40%、
これが恐らく2024年3月期は50%超になりそうやなー。
海運事業がなくなるので、より安定的な業績推移になりそうな気はします。
配当下限設定は業績の落込みに対する投資家に対する、ある種激変緩和措置
みたいな狙いもあるかもしれません。
いずれにしろ株主のことも考えてくれている会社といえそうです。
株価の動向については全くわかりませんが、、、
「海運事業なくなって業績落ち込みは知ってたけど、配当下限で一安心」「えっ!?そんなに業績下がるの!」という二派のせめぎあい!?
さぁあなたはどっち?(笑)
住友倉庫の新中期経営計画でした。
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