おはようございます☆
もりっこ。です。
高配当株 キヤノン
3Q決算発表確認します。
残念ながら通期下方修正していますが、その辺りも確認したいと思います。
2024年10月25日現在の株価は4,959円、
配当利回りは3.02%。
キヤノン 2024年12月期3Q
経営成績。
(出典:2024年12月3Q期決算短信)
営業利益:2,996億円 (同 +14.4%)
経常利益:3,107億円 (同 +12.6%)
親会社株主に属する当期純利益:2,185億円 (同 +18.8%)
ええやん!
営業利益率も9.1%と
前期の8.5%より上昇!
(出典:決算説明資料)
為替の恩恵も大きいものの、製品数量やプロダクトミックスといった本業部分での増益幅がより大きいというのは、歓迎すべき状況。
3Qのサマリはこんな感じです。
ただ為替の影響を鑑み、通期予想は下方修正しています(後述)。
財政状態とCF状況。
財政状態
(出典:2024年12月3Q期決算短信)
自己資本比率は56.8%(前期末61.9%)。
貸借対照表で目につくのは、
・在庫の増加(同+928億円)
・有利子負債(同+3,458億円)
在庫は、
4Qの拡販に向けた積み増しが要因。
(出典:決算説明資料)
4Q拡販に向けて積み増していますが、期末には60日以下の適正水準を目指すようです。
順調に売れてくれい…。
メディカルやインダストリアルは
販売製品が大きい設備なこともあり、
回転日数は長めですね。
また有利子負債は、運転資金として調達。
自己資本比率は若干低下ですが
特に問題のない水準です。
CFの状況。
〇営業CF:+3,630億円(前年同期比:+2,698億円)
〇投資CF:▲2,031億円(同:▲2,040億円)
〇財務CF:▲101億円(同:+650億円)
⇒CF増加:1,492億円(同+1,586億円)
財務CFは借入金も増加していますが、前期と比べると自己株取得が倍増(1,000億円→2,000億円)したことが大きいです。
営業CFもしっかり黒字で
安心安心。
①増収増益決算。
②利益率も改善。
③全体として事業好調。
④財務は問題なし。
通期業績予想
業績予想。
(出典:2024年12月3Q期決算短信)
営業利益:4,555億円 (同 +21.3%)
経常利益:4,755億円 (同 +21.7%)
親会社株主に属する当期純利益:3,250億円 (同 +22.9%)
とはいえ前期比
かなり増益のまま!
業績修正は以下の感じ。
(出典:2024年12月3Q期決算短信)
営業利益率はなんとか10%を確保予想。
10%超えて~!!
尚、下方修正の要因としては、
以下の営業利益分析がわかりやすいです。
(出典:決算説明資料)
上記を見る限り、、、
・事業全体(経費減が大きい)としてはで前回の予想から+130億円。
・為替の影響で前回の予想から▲225億円。
まとめると為替状況での下方修正と
言って良いかと思います。
事業自体が堅調なのは何よりですね。
そんな見通し↓
(出典:決算説明資料)
年間売上最高更新も嬉しい話ですが、個人的には営業利益率10%超えを切に待ち望んでおります!
配当予想。
年間150円(2023年12月期から 10円増配)。
こちらは予想変更なしや。
キヤノン 気になるトコロ
実はメディカルの営業利益率が低目。
セグメントの中でメディカル事業の影響利益率がずっと低め。
通期予想のセグメント別を見ても、他のセグメントが10%を超えているのに対して、メディカルは5.7%での着地見込となっています。
3Qまででも3.9%の営業利益率と
ひときわ低目…。
(出典:決算説明資料)
キヤノンも気にしており
構造改革を実施中。
(出典:決算説明資料)
上手くいくといいな。
急に営業利益率10%とはいいませんが、7,8%くらい迄上昇すると全社的な利益率としてもいい感じになりそうですね。
2025年12月期の
営業利益率12%目標の為にも!
(出典:決算説明資料)
一応為替影響。
通期予想の為替設定と感応度。
(出典:決算説明資料)
神のみぞ知る(笑)
まとめ
・3Q売上過去最高。
・メディカル等今一つの事業あるものの、前提的には堅調。
・財務は変わらず比較的健全。
・為替影響で通期業績下方修正。
・それでも前年比は20%以上の増益、営業利益率10%を予想。
3Q決算良い結果と思います。
残念ながら通期下方修正したものの、為替の影響が大きいのと、修正後でも大幅な増益予想や営業利益率10%はkeepしており、個人的にはあまり気にならない類の下方修正でした。
一瞬ビビったけどな(笑)
為替は一旦また円安に振れていますが、今後また円高に大きく触れることも中長期的にはあり得ます。
また、現在は円安で下駄を履いているという見方もあるかもしれません。
一方で、輸出をする事業ということで、
そういう時もあるしそうでない時もあるという様に
捉えても良いか思います。
為替部分はどっちに振れても、まぁしょうがないと
個人的には考えています。
本決算も楽しみにしておきましょう!
キヤノン2024年12月期3Q決算でした。
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