おはようございます☆
もりっこ。(@moricco_net)です。
先日、おススメ本ということで”千年投資の公理”を紹介しました。
「経済的な堀」紹介パート2です。
今回も、個人的に気になる高配当銘柄に当てはめてみることができればと思います。
れっつらごー。
経済的な堀とは(ここは再掲ね)
経済的な堀とは、競合他社から企業を守る継続的な優位性で、実際に高い収益性を実現しているものになります。
この4つ。
②顧客の乗り換えコスト
③ネットワーク効果
④コストの優位性
何れも単語のみでなく少し解説が必要なので、
その辺りも簡単に触れながら確認していきたいと思います。
今回は③ネットワーク効果④コストの優位性。
3 ネットワーク効果
ネットワーク効果とは。
・物理的な物を扱う事業よりも情報や知識移転を共有したりユーザーを繋ぐビジネスおいてより多く発揮される。
・ネットワークに基づくビジネスは自然と少数企業による独占状態を生む傾向にあり、この「経済的な堀」を有する企業数は少ない。
この本の実例としては、アメックスとマイクロソフト、
金融商品取引所(株式ではなく先物等)、イーベイなど。
そのネットワーク(その企業のサービス)を使用せざるを得ないという状況を作っているということ。
確かに数は少なそうな気がする。
楽天経済圏やau経済圏など、もう少し他の経済圏と比べてはっきり優位性がみられる経済圏が出来たらそこに関わる主な企業はこの堀を有することになるのかもしれませんね。
4 コストの優位性
コストの優位性とは。
・「安いプロセス(製造過程)」「有利な場所」「独自の資源」「規模の大きさ」などがその源泉であるが、特に「安いプロセス」は模倣が容易で留意必要。
鉱山とかかなー。
また、「規模の大きさ」というのは絶対的な規模よりも競合と比較した場合の規模の方が重要とのこと。
①販売ネットワーク、②製造規模、③ニッチ市場の支配が挙げられています。
製造規模については固定費を大きな販売数で負担・分散するという視点であれば
非製造業もあり得るようで、事例ではイギリスの優良テレビ会社が挙げられています
(優良なスポーツコンテンツを取得・放映)。
特に③のニッチ市場の支配というのが比較的探しやすそうな、
分かり易そうな気がするわ。
個人的に気になる高配当株にネットワーク効果やコストの優位性を有する銘柄はあるのか?
個人的に気になる高配当銘柄の中にこのネットワーク効果やコストの優位性に該当する「経済的な堀」を有する銘柄があるかどうか、確認してみたいと思います。
①ネットワーク効果
元々少ない堀なのでなかなか見つからないかもね。
本の事例と比較するとかなり小規模ですが、オークションや中古車市場のネットワークなんかを考えると、以下が近いのでしょうか。
・ユー・エス・エス
ちょっと自信ないぜ…。
商品取引所という意味では、日本取引所グループなんかも考えて良いかもしれませんね。
②コストの優位性
「安いプロセス」や「有利な場所」「独自資源」はなかなか思いつかないので、「規模の大きさ」の内、市場シェア(ニッチ市場も)から考えると、以下辺りはどうでしょうか。
・日本特殊陶業
・バルカー
・TAKARA&COMPANY
・プロネクサス
・ユー・エス・エス など?
あとブリヂストンはどうかな~?
機械や製造業、半導体関連あたりはまだよく分からない。
精進足りんわ。
どうしてもある程度小ぶりな銘柄の方が事業がわかりやすい。
複合的に事業を行っている総合商社やオリックスなどはわかりづらい。
恐らく個々の事業レベルで考えると「堀」はあると思うんだけどな。
INPEXとかもどうなんだろうね??
誰か教えて…。
ROCでの測定
尚、この本では「経済的な堀」を探す際の収益性の測定にROCを掲げています。
ビジネスモデルに「経済的な堀」がありそうでも、実際に目に見える数値でその収益性が確認されていないとダメってこと。
一応個人的に気になる高配当株銘柄は、収益性の高い銘柄しか選んでいないつもりなので、ROCはメイン指標ではないもののその辺りは大丈夫かな、と。
ただ、長期安定的な配当実現性から必要以上に現預金を溜め込んでいる銘柄に対して
個人的にはポジティブ評価をしているのですが、その場合ROCという指標では
少々ネガティブに作用するかもしれませんね。
あとは、本来的に高配当株銘柄ではなく成長企業を検索範囲に入れた方が、
「経済的な堀」企業は見つかりやすいとは思います。
本当は半導体や資本財業界なんかで探すと良い銘柄出てきそうだよね。
でも、私は高配当株投資なので(笑)
個人的にも日本ピラーさんや東京精密さんに対する理解度が
まだ足りないし…。
「経済的な堀」を探すのだ~!
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